スマホサイトへの自動変換ツールというのがいくつか市場にあります。
ただ、Web担当者のいない小さな会社は、PCサイトからスマホサイトへ自動変換がうまくいっても喜べません。
逆に、Web担当者のいるような会社はコストカットに大喜びすべきでしょう。
ただ、現実にはスマホサイトで集客をすべきなのは、小さな会社、個人事業の方々だと思います。
その小さな会社が、なぜ自動変換で成功しても地獄を見るのか?
それは、PCサイトとスマホサイトとを2重管理することになるからです。
サイトというのは、内容を変更したり、ページを追加することで集客力を維持します。
ところが、この変更作業を続けると、担当者がいない会社の場合は、あっという間に2つのサイトは同期が取れなくなりどちらのサイトのどこを修正したかが分からなくなります。
これはビジネス上は大問題であって、仮に料金などに不一致があると信用問題に発展します。
私も過去、クライアントさんのサイトに携帯版を作ったり、スマホの黎明期にスマホサイト版を作って、二重三重管理の地獄を味わった記憶があります。
経験者としては、2重管理はもうナンセンス以外の何者でもありません。
ですので、私は私のクライアントさんに自動変換を薦めることは絶対にありません。
私なりの結論としては、Web担当者のいない小さい会社は、2重管理をすることになる自動変換は最初からお考えにならない方がいい、です。
オススメは、PCサイトを「レスポンシブWebデザイン」のサイトに作り直すことです。
レスポンシブ何とかという呼び名は難しいですが、このデザインにすると表示する画面デザインに合わせて表示を最適化してくれるのです。
つまり、PCサイズで見ても、スマホで見ても、iPad miniで見ても、それぞれのサイズに最適な画面配置、画像サイズ、文字サイズで表示してくれる優れものなのです。
実現するためには、PCサイトをWordPressサイトに移行して、テーマと呼ばれるテンプレートを「レスポンシブWebデザイン」対応のものを選びます。
1つのサイトで、すべての画面サイズに対応できますから2重管理などという地獄を味わう必要はなくなります。