LINE@への登録ボタンをクリックされた回数

あなたのホームページにLINE@への登録ボタンが設置されているとします。

で、この登録ボタンをクリックされた回数ってどうやって計測しますか?

WordPressならプラグインでPrettyLinkを使う手もありますね。

ただ、Google Analyticsでどうやって計測するかの話をさせていただきます。

外部サイトへのリンクはそのままでは計測できない

LINE@への登録ボタンのクリックは外部サイトへのリンクです。

そのため、何もしないとAnalyticsでは計測できません。

仮想ページビューorイベントトラッキングのどちらかを使うと、外部リンクのリンク行動が計測できます。

仮想ページビューとイベントトラッキングのどちらを使うのか?

さて、前回、Google Analyticsは、目標設定しないと意味がないというお話をしました。

目標がないと、ただ眺めて「ふーん」で終わるからです。

目標設定の種類には、以下の4つがあるとお話ししました。

  1. 到達ページ
  2. 滞在時間
  3. ページビュー数/スクリーンビュー数(セッションあたり)
  4. イベント

この中で、仮想ページビューを使うなら「(1) 到達ページ」が使えますし、イベントトラッキングを使うなら「(4) イベント」が使えます。

ところで、この両者は、外部サイトへのリンクの計測の手段としてよく比較されます。

ただ、違いを説明されてもよくわからない、そして、長所、短所を見せられるとどっちでもいいのではという気分になってきます。

そこで少々乱暴ですが、私なりの結論をお伝えします。

外部サイトへのリンクの計測の手段は「仮想ページビュー」

「仮想ページビュー」を使ってください。

外部サイトへのリンクというアクションが、他のページのビューと全く同じように扱えますので非常に見やすいです。

ただし、デメリットもあります。

仮想ページビューを使った場合の最大のデメリットは、ページビュー数にカウントされてしまうということです。

つまり、外部サイトに移動しているのに、自分のサイトのページビュー数にカウントされるということです。

ただ、これにも回避するための技があって”除外設定”というのを使うと仮想ページビューへのカウントを回避できます。

個人的には、そこまで厳密にする必要があるのかと思っていますが・・・

イベントトラッキングは使いにくい

さて、イベントトラッキングについて個人的な意見を述べます。

今まで運用してきて、外部リンクをイベントトラッキングで計測する理由がほとんどないと思っています。

はっきり言うと使いにくいのです。

そうは言っても”電話発信”については、イベントトラッキングが使われることが多いです。

つまり、電話番号ボタンなどのリンクをタップしてもらった回数を計測する際に使うのです。

これは恐らく、感覚的に電話発信というイベントが”ページビュー”になるのに違和感があるのだと思います。

ちなみに、昔は私も電話番号発信についてはイベントトラッキングを使っていました。

ただ、今なら仮想ページビューをおすすめします。

理由は、やはりAnalysisでの表示が仮想ページビューの方が圧倒的に見やすいからです。

普通のページのビューと同列に表示されますからすごくわかりやすいです。

ところで、ではイベントトラッキングの用途は何かという話にあります。

イベントトラッキングの活用ケース

私の中の結論としては、自サイト内部でのユーザーの動きを細かく集計するのに使うのがいいと思っています。

つまり、イベントトラッキングを使えば、ページビューされただけでなく、「ページをスクロールする」「リンクをクリックする」「フォームを入力する」「ページ遷移する」など細かいアクションを計測することができるのです。

ちなみに、1セッションあたり上限500イベントしかチェックできなくなっています。

500も行かないだろうと思われるでしょうが、細かく設定すると超える可能性もあります。

逆に言えば、それぐらい細かく設定することが可能ということです。

ただし、ここまで細かいトラッキングをするのはAnalysis利用者でもかなり上級者です。

ワンマンでビジネスをされているような場合は、ほとんどのケースでここまで手が回らないと思います。

ただ、何かの機会に設定してしまえばずっと使えますから知識として持っていても損はありません。

例えば、完成度の高いランディングページを作りたいのであれば徹底的に解析するのもありだと思います。

結局必要なのはGoogleタグマネージャー

ところで、仮想ページビューもイベントトラッキングも、一般的にはHTMLコードなどを使って設定する必要があります。

PCが苦手な人にはすごくハードルが高いと思います。

そう考えるとやはりGoogleタグマネージャーの出番になると思います。

私の方で、動画作るなり、Zoomセミナーやるなりして何とかお伝えできればと思っている次第です。