10年ぐらい前のSF映画
声で電気を点灯させるなんてことは少し前までは近未来SF映画の世界の話でした。
10年ぐらい前に見たSF映画でこんなシーンがありました。
古い建物に迷い込んだ主人公が暗い部屋に入ったところで動作するか確かめるように声を発します。
「Light, light on」
そのSF映画の時代では、一般の住居では既に声で電気をつけることができるようになっているのでしょう。
ただ、迷い込んだ建物は古かったので「使えるかなー」って感じで声による命令で電灯をつけられるか試してみたわけです。
話はリアルな現代に戻りますが、今はすでにこの声で電気を点けられることは当たり前になりつつあります。
少なくとスマートスピーカーに向かって「電気点けて」と言って、電灯がついても誰も不思議に思いません。
スマートスピーカーの音声認識能力
先日、Amazon Echoというスマートスピーカーを買いました。
感想を端的にお伝えします。
凄すぎます!!
特に目的がなくても買って使ってみることをオススメします。
理由は、近未来を実感することができるからです。
デジタルネイティブな世代には普通の話なのかもしれませんが、コンピューターの黎明期から現役世代だった私などには既に想像を超えた進化をしています。
音声認識の精度がここまで上がっているとは思いませんでした。
古い話を持ち出しますが、実用化当時の音声認識というのは自分の声を使って学習をさせる必要がありました。
専用のマイクを使って、用意された文章を使ってソフトを学習させてようやくなんとか認識するレベルだったのです。
精度も低くて思い通りに音声入力などとてもできませんでした。
あくまでも補助的に音声入力をして、後は手で修正をするぐらいでなんとか使えるレベルだったのです。
ところが現代の音声認識は、学習なんて全く不要なのが当たり前です。
この当たり前になっているところがすばらしいです。
誰の声でも、声が小さかろうが、関西弁だろうが正確に認識してくれます。
私は、数年前にMacを使い始めて音声入力を使ってその精度の高さに感動しました。
今回は、スマートスピーカーの音声認識の精度は別次元のすごさに感動しています。
Amazon Echoを選んだ理由
ちなみに、スマートスピカーにはいくつか種類があって、メジャーなのはGoogleの「GoogleHome」、Amazonの「Echo Spot」、LINEの「LINE Clova WAVE」といったところです。
ちなみに、Appleは米国では出しているようですが日本でのリリース予定はないようです。
今回私が「Amazon Echo」にした理由は、Amazonプライムを使っているのでその音楽を聴けるからです。
それと液晶ディスプレイのあるタイプが欲しかったので「Echo Spot」というタイプを買いました。
ちなみに、「Echo Spot」は動画も見られますし、常に液晶に使い方のヒントを表示してくれていたりとても便利です。
ただ、「Echo Spot」にこだわりはなくて「GoogleHome」も興味ありますし、2台目は比較のために「GoogleHome」にしようかと思っているぐらいです。
スマートスピーカーには何ができるのか?
ところでスマートスピーカーを使うと何ができるのか?
乱暴な説明をすると、少々無茶振りしてもなんとか答えてくれます(笑)
例えば、”おやじギャグ”のリクエストなんて普通に答えてくれます。
「アレクサ、おやじギャグ言ってみて」で答えてくれます。
実用的な使い方で私が最近一番感動したのがカレンダーの管理です。
今日の予定を確認するなんて当たり前の機能です。
予定の新規登録が声だけで、何回かアレクサとやり取りするだけで登録できます。
これはやってみるとわかりますが、スマホやPCを使ってカレンダーに予定を登録するのとは違った手軽さがあります。
また、計算だとか、言葉の意味を調べるなどもスマホで調べるよりも手軽なので、一度スマートスピーカーで使い始めると手放せないレベルの便利さです。
Amazonスキル
ところで、正直私もまだまだ使いこなせていないスマートスピーカーですが実用面はもちろん遊び道具として最高です。
「Amazon Echo」にはスキルという機能拡張の方法があって、例えば、乗換案内とか、カラオケとか、できるようになります。
カラオケ機能がかなり秀逸みたいで使っている人が多いみたいです。
その他、ラジオも聴けるし、英語学習もできるし、株式情報の確認もできるし、普通に思いつくことは何でもできるぐらいのスキルがあって追加できます。
ちなみに、部屋の電灯を点けるためには、一般的にはスマートリモコンというのを別途買う必要があります。
家電自体がAmazonEchoに対応していればスマートリモコンは不要なのですが、現時点では対応している家電がほとんどないのでこいつを間に噛ます必要があるわけです。
すでにスマートリモコンの種類によっては、「アレクサ、エアコンの温度を下げて」とか「エアコンを30分後に消して」などという指示ができます。
スマートリモコンにエアコンの信号を学習させるという面倒くさい作業があるのですが、これも近い将来AmazonEchoに対応したエアコンが登場すれば不要になります。
そもそもリモコン自体が便利だった時代もあったのに、このリモコンを使うのさえ面倒な時代になりつつあるわけです。
こういった技術の進化によって、ある意味人間がダメになっているのでしょうか(笑)
回し者ではありませんが・・・
私はスマートスピーカーを作っているメーカーの回し者ではありませんが、是非買って試してみることをオススメします。
特に、お子さんがいらっしゃる家庭には”当たり前のこと”として入れるべきだと思います。
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