人が自分のことをどう見ているか気にしすぎるのは自意識過剰で損をしています。ある心理学チームの研究によると、目立つ格好をした人が半分以上の人に見られていると感じていても、実際には2割程度の人しか見ていなかったということです。
●人からどう思われているかを気にしていると大損する理由
人が自分をどうみているか、こんなことやったら人にどう思われるか?
そういったことを気にしすぎて行動が止まっている人は多いと思います。
例えば、副業などで起業しようとすると、こういった壁に必ずぶち当たります。
私もかつてはそうでしたし、今でもまだそういった意識はあります。
ただ、こういった考えは度が過ぎると損をすると思います。
また、度が過ぎている人が非常に多いと思います。
実は、これは自意識過剰と呼ばれるものです。
●ネガティブな自意識過剰
自意識過剰というと、自分の見た目を気にしすぎる人やナルシストなどの自信過剰な人を想像することが多いと思います。
つまり、自分のことをポジティブに意識しているパターンです。
ちなみに、周りからウザいやつと思われがちな”自分の話ばかりする人”も自意識過剰の一種です。
こういったポジティブな人は、いわゆるやり過ぎで損をすることになります。
ところが、一方、ネガティブな人はやらなさすぎで損をしています。
やって損をするなら仕方ないですが、やらないで損をするのはもったいな過ぎると思います。
ネガティブな自意識過剰な人は、人からどう見られているかとか、人の意見を気にしすぎる人です。
このため、何か行動をしようと思っても、こういったことが気になって行動に移せません。
これが非常にもったいないと思います。
現実には、ほとんどの人はあなたのことを見てないですし気にもしてないということです。
先日読んだ本の中に、この話を裏付けるエピソードがあったのでご紹介します。
●ある心理学者チームの研究
本というのは、「僕らはそれに抵抗できない」という本です。
2000年に、ある心理学者のチームが、学生に不本意な服装をさせるという実験をしたそうです。
被験者は、往年の名歌手バリー・マニロウの顔写真がついたTシャツを着て、他の学生が大勢いる部屋に入っていかなければならないということです。
事前のテストで、大学生全般が、この顔写真つきTシャツを着て公衆の面前には出たくないと思っていることを確認していたとうことです。
研究者は、不幸な被験者をしばらくその部屋に放置してから、連れ出して、仲間の何人がTシャツに気づいたと思うか考えさせたということです。
被験者は自分の着ているTシャツが気になって仕方がないので、「部屋にいた学生の半分は気づいたと思う」と答えたそうです。
ただ実際には、5人に1人しか気づいていなかったそうです。
これはほとんどの人が、自意識過剰であることを裏付けるエピソードだと思いました。
自分は気になって仕方なく、半分以上の人が気付いていたと思っていたことが、実際ははるかに少ない20%に過ぎなかったと言うことです。
●駄作を気にする必要はない
ネガティブな自意識過剰な人にお伝えしたいのは、自分の発信する情報が、結果的に駄作であっても気にする必要はないということです。
たとえば、SNSに何か投稿して「いいね」が少なかったときに、駄作を投稿してしまったとへこむ人もいるらしいです。
ただ、現実にはそんなことを他人は全く気にもしていないし、それ以前に気付いてもいないことの方が多いということです。
SNSをやっているような人は、自分の投稿に頭がいっぱいで他人を気にしている暇などないということです。
そう考えると、自分が駄作を発信したことに対して、落ち込むなどと言うことがいかに損で間抜けなことかが分かると思います。
ビジネスにおいては、ほとんどの行動が外部への発信と言えます。
そして、なるべくたくさんの発信をしないとなかなか成功には至らないです。
そうなると、必然的に駄作が混じっても仕方ないということです。
ただ、そもそも気にする他人などほとんどいないのです。
そう考えると、自分がそんなこと気にして行動ができていないとしたらどうでしょうか?
相当な損をしているとは思いませんか?