私が、複数収入源を持つことをオススメしている理由をお伝えします。複数収入源といっても、限りある自分の時間を切り売りして、複数のバイトなどを掛け持ちするという意味ではありません。複数収入源を持つ場合の原則は、自分の時間をなるべく使わないことです。身体を動かしている方が働いている気になりますが、そのような考えは周りから刷り込まれた価値観に過ぎませんから捨てて下さい。

✓収入は突然途絶える

オーバーに言っている訳でも、煽っているわけでもなく、収入というのはなんかの弾みで突然途絶えます。

2019年の初めから続いている新型コロナ感染症騒動のおかげというとなんですが、このことをリアリティを感じられる人も多いと思います。

翌月からいきなりゼロになることは稀でしょうが、数ヶ月内ぐらいのスパンで考えれば十分にありえます。

ですから、収入が突然途絶える可能性があることを前提に生きるべきだと思うのです。

もちろん、日本にはセーフティネットの仕組みがありますから、野垂れ死にすることはありえません。

ただ、生活保護は使いたくない人がほとんどでしょうから、こういったセーフティネットを使うのは本当に最悪のケースだけのはずです。

コロナ騒動でもう一つ分かったことがあります。

安定している雇用形態と言われている大手企業の正社員であっても、収入が突然途絶える可能性は十分ありえることです。

一体誰があの優良企業であるANAが、こういった状況に追い込まれると想像できたでしょうか?

ANAは経営ミスなど一切していないのに、こういった状況になっているわけです。

唯一安全そうなのは公務員ぐらいでしょうが、これだってどうなるかなんてわかりません。

事実、このまま地方の人口減少が続いて、地方公務員の給料は維持できるのでしょうか?

収入減が突然途絶える可能性があると認識しているなら、1つの収入減が途絶えてもうろたえない準備をする必要があります。

それが、メインの収入減の他に、サブの収入減を持つ、できれば複数持つという考えです。

仮に、金額的にはメインの収入減には及ばなくても、別の収入減があれば精神的な余裕は相当違うはずです。

精神的な余裕がないと、人はよからぬ行動を起こしがちです。

危機的状況においては、精神的な余裕は非常に重要です。

余裕があれば、再起のための合理的な発想をすることが可能です。

もちろん、メインの収入減と同じぐらい、サブの収入減が多ければ理想です。

ただ、まずは、少なくてもいいのでサブの収入減を作ることだと思います。

✓経営の視点を持つ

自分の時間をなるべく使わずに、複数のビジネスを回そうと思えば自ずと経営の視点が必要になります。

自分1人では物理的に回せないので、仕組みを使うか、人を使うかどちらかをする必要があるわけです。

私が、起業系の副業を立ち上げて複数収入源を持つことをオススメしている理由は、こういった経営の能力が身につく意味もあります。

そして、理論上は、1つのビジネスが立ち上げられれば、いくつでもビジネスは増やせます。

つまり、複数収入源の数が増やせるわけです。

もちろん、実際にはそんなに簡単にはいかないと思いますが、目指すべきなのはこういった状況です。

ほとんどの人は、自分が動いている方が働いている気になるので気楽なはずです。

ただ、この考えを捨てないと、自分はなるべく動かず仕組みや人を使ってビジネスを回すことは難しいです。

✓ビジネスは素早く立ち上げる

ビジネスは素早く立ち上げる必要があります。

それは、ほとんどのビジネスがうまくいかないからです。

これが現実ですから、成功を勝ち取るために、なるべく数を打つ必要があるのです。

最初からうまくいかないと言ってしまうと、やる気をなくされるかも知れません。
ただ、うまく行かないことを前提にしてもやる気を出す方法があります。

それは、プロセス自体を楽しむことです。

一般的な目標の達成で行動しても、プロセスは楽しめません。

一般的な目標というのは、たとえば”ビジネスを立ち上げる”ならそのビジネスが成功して稼ぐが目標です。

成功の確率が低いので、この目標はほとんど達成できないことになり途中で確実に心が折れます。

そこで、目標を”ビジネスを立ち上げるプロセスを楽しむ”に変える訳です。

これなら、何度ビジネスが成功しなくても心が折れることはありません。

ただ、プロセスを楽しむことに本当にコミットしないとなかなか難しいです。

ほとんどの人は、一般的な目標達成しか経験していませんから最初は難しいとは思います。

ただ、これが出来るようになれば無敵です。

ビジネスを素早く立ち上げるために、外してはいけないポイントがいくつかあります。

まず、オリジナルなアイデアというのは、幻想ということです。

この世の中に、正真正銘のオリジナルのアイデアと言うのはないと考えもらって間違いではありません。

ですから、他者をマネをすることを恐れないで下さい。

ビジネスの目的は、自分のプライドを満たすことではなく、お客様を喜ばせることです。

そのためなら、自分のプライドなどくそ食らえで、いくらでも他者のマネをしてビジネスを立ち上げるべきです。

ちなみに、マネという表現は聞こえが悪いので、私はモデリングと呼んでいます。

次に、ビジネスの立ち上げスピードを上げるための拙速さの受け入れです。

拙速とは、「できあがりがへたでも仕事は速いこと。」という意味だそうです。

私は分かりやすく表現するために、”70点の出来”と言っています。

そして、ビジネスを立ち上げるためのプロセスをすべて”70点の出来”で進めるようにするのです。

70点というのは、言い換えるとギリギリ合格点です。

100点を目指すのはナンセンスですし、80点以上を目指すと時間がかかりすぎます。

現実問題として、70点までの出来になれば”十分”です。

どうしても80点以上の出来にしたければ、すべてが完成してから時間の余裕があるときにやってください。

ほとんどの人は、この70点の出来で満足できないので作業がなかなか進みません。

逆に、この70点の出来を受け入れられる、拙速さを受け入れられると、ビジネスを立ち上げるスピードは一気に加速します。