『「めんどくさい」がなくなる本』という本に書かれている内容を参考に、”めんどうくさい”と感じるメカニズムを理解して、その対策を立て実行する手順をまとめてみました。実行手順には、本に書いていない独自の方法も少しだけ追加しています。実践例については、すべて独自に考えた内容です。
やろうと思っているけど、つい「めんどうくさい」と感じて着手できていない課題はないですか?
今回は、あなたがずっと放置しているその課題に、今すぐ取り組むためのヒントをお伝えします。
今回は『「めんどくさい」がなくなる本』という本を参考にさせていただきました。
めんどうくさい発生メカニズム
まず、めんどうくさいの発生メカニズムとその対策についてです。
実は、”めんどうくさい”というのは感情の一つだそうです。
この感情が発生するメカニズムですが、まず「やらなきゃ」という”義務感”を感じるということです。
この義務感を感じると、人はその次に”あれこれ無駄なこと”を考えるそうです。
例えば、YouTube動画を始めようと前から思っていた人の場合で考えてみます。
まず、「そろそろ動画始めない」と思って義務感を感じます。
次に、行動に移す前にあれこれ考え始めます。
動画を撮るとなると、
- 部屋が散らかっているとそれが映るので片付けないと、
- カメラを三脚にセッティングする場所どこにするか決めなきゃ、
- 照明がないと暗いかもしれないから試し撮りして確認しないと、
- そもそも録った後の編集って相当時間かかりそうだから今始めるのはタイミングとしてどうなの
・・・
こんな感じでしょうか。
こうなってしまうと、相当めんどうくさく感じてしまい、まず行動に移れません。
逆に言えば、このメカニズムが分かってしまえば対策も可能です。
まず、義務感についてですが、これはYouTube動画を始めようとしている人は、そもそもなぜYouTubeを始めようとしたのかを思い出せばいいわけです。
つまり、元々、自らやりたくて前向きにな想いがあったはずです。
これは、義務感とは反対の感情のはずですから、この感情を思い出せばいいわけです。
次に、あれこれ無駄なことを考える癖ついては、実はこれは根が深く、根本的な対策が必要です。
ただ、一朝一夕では直せないレベルの癖なので、日々の訓練として直す必要があります。
そこで、まずはスルーする方法を使います。
面倒臭いをスルーするためには、とりあえず行動する、小さな一歩を踏むということです。
この際のコツとして、あらかじめ小さな一歩を具体的に考えておくと言うことです。
面倒臭くなっている状態では、この小さな一歩さえも考えるのが面倒になる可能性が高いからです。
あらかじめ考えておくと、やることが決まっているのですぐに行動できます。
やろうと決めたタイミング、あるいは、Todoとして設定したタイミングで、具体的に小さな一歩をセットで具体的に決めておくわけです。
先のYouTube動画の場合なら、とりあえずする行動、最初の一歩としては、
”背景にする壁を決めておいて、その前に三脚にスマホをセットして、1分試し撮りをしてみる”
という行動具合にやることを具体的に決めておくわけです。
ここまで具体的に決めておけば行動できるはずです。
ストレスにもなる”なんとなく思考”
”いろいろ考える”と表現すると、何やら頭を使っているような感じで意味のある行為にも感じます。
ただ、実はほとんどの思考は”なんとなく思考”と呼ばれて、それが思考の95%を占めている無意味な思考だそうです。
残りの5%は、何かについて集中して行う思考なので意味があって、”なんとなく思考”とは180度異なります。
しかも、このなんとなく思考は、脳にストレスまで与えるため可能であれば抑え込む訓練をした方がいいそうです。
そして、このなんとなく思考を普段からしていると、先ほどのあれこれ無駄なことを考えるパターンにはまります。
そこで、普段からこの”なんとなく思考”をしない習慣を付ける訓練をするようにします。
その方法として、本では”瞑想”と”ネーミングウォーク”といのが紹介されています。
瞑想の方は、やり方も含めてわかると思います。
ネーミングウォークというのは、歩きながら目に入るものに名前を付けていく方法だそうで、これをやることで頭の中を空っぽにする効果があるそうです。
いずれの方法でも、頭を空っぽにする時間を意識的に作るわけです。
このことで、深いリラックス効果を得られるため、脳のストレスが減って活力を上げることができるそうです。
今の時代は、情報過多の時代なので、根本的に不要な情報を遮断する工夫も必要ですが、それでもいやおうなく入ってきます。
そう言った意味でも、意識的に時間を取って、こういった脳のストレスを減らすためのケアを日常的にやることに意味を感じます。
効率性の追求は敵である
めんどうくさいを誘発する要因として、効率性を追求するという姿勢があります。
平たく言えば、楽して終わらせたいという感情です。
効率性の追求をするはいいことのように思えますが、実は習慣の形成には逆効果です。
新しいこと、不慣れなことをする場合は、継続性の方を追求すべきであって、効率性を追求する行動は逆効果になります。
あれこれ考えると、行動がどんどん億劫になってくきます。
つまり、あれこれ考えるよりも、速やかに行動に移して淡々と継続する方が課題は進むわけです。
また、やる気やモチベーションについても、誤解している人が多いそうです。
実は、やる気やモチベーションというのは、一時的な行動のきっかけになるだけだそうです。
つまり、やる気やモチベーションを高める手法を追い求めても、課題を達成するための継続した行動には意味がないのです。
では、どうすればいいかというと、自然体のまま行動に移れる工夫が必要ということです。
がんばらなくても、気合いを入れなくても、自然と行動できる環境作りです。
たとえば、先ほどの、最初の一歩でやる内容ををあらかじめ具体的に決めておくこともその一つです。
それ以外としては、これからやろうとしている行動の全体像を把握しておくことも重要です。
やろうとしている課題に、合計でどれぐらい時間がかかるか見当がついていないとより面倒に感じるはずです。
そこで、その行動を完了するのに必要な項目をすべて列挙します。
例えば、先のYouTube動画であれば、
- 撮影場所、三脚設置場所を決める。
- 編集アプリはPremiereを使う
- まずは1分撮影して編集までの作業をやってみる
- 1本目のシナリオを作る
- 1本目の撮影をする
- 1本目の編集をする
- 1本目のサムネイルと説明文を作ってアップをする
- 作業全体を見直して2本目に備える
・・・
といった感じで作業完了までの作業をリストアップして全体を把握しておくわけです。
まとめますと、
- 義務感を感じたら、初心を思い出す
- 工夫してとにかく行動する(例えば、最初の一歩を具体的に考えておく)
- モチベーションがなくても自然に取り組める工夫をする
- 普段から脳のストレスをかけないように瞑想などで”なんとなく思考”を減らす習慣を持つ
- 効率性は追求せずに継続性の追求に力点を置く
- やろうとしていることの全体像を把握しておく
ということでした。