1. ChatGPTを能力の低い部下と考える
以前サラリーマン川柳で、『「任せた」は 「俺は知らん」の 丁寧語』というのを読んでバカウケした記憶があります。
確か、まだ私がサラリーマン時代に見た川柳だったと記憶しているのですが、本当にこういう上司がいたのです。
ところで、ChatGPTですが、当初の熱狂が冷めたようで利用者が激減しているそうです。
話題になっているから使ってはみたものの、「質問してもまともな答えが返ってこない」、「ウソをつかれた」などが冷めた理由なのでしょう。
失礼な言い方とは思いますが、私の見方はミーハーな方々による利用が終わっただけだと思っています。
ChatGPTは生成AIと呼ばれているのですが、この生成AIの登場は、インターネットの登場以来の革命と言われています。
私はインターネットが登場した当時のことも知っているので全く同じ考えです。
これから、生成AIのポテンシャルを深掘りして使いこなしていく人とそうでない人との差が劇的に開いていきます。
事実、インターネットの登場の際も、ただネットスケープというブラウザでホームページを見ていただけの人と、インターネットのポテンシャルを深掘りして活用しようとした人との差は大きく開いたものです。
先ほどの上司の話の戻りますが、「任せた」という指示の出し方をする上司は言うまでもなく前者です。
そして、部下が期待に応えてくれないと「使えない奴だ」と文句を言う訳です。
基本的にすべて人は面倒臭がり屋で、なるべく手を抜きたがります。
会社などの組織の中で、上司というパワーを持つとその傾向が更に強まります。
だから「任せた」なとどというふざけた指示の出し方をするわけです。
ところで、私がサラリーマンで派遣社員をしていた頃に、派遣先で同じく派遣で来られていた別の会社のベテランの方と仲良くさせてもらっていました。
その方は、マネージャーとして部下に仕事をやらせることもされていました。
その方が言っていたことで興味深かったのが、能力が低い人には10を与えて仕事をさせるという話でした。
10を与えるというのは、言うなれば指示を際限まで細かくして出すということです。
当然ですが、かなり緻密な作業ですから面倒くさがり屋の人間にはなかなか難しいです。
大抵の人は、なるべく手を抜いて2,3ぐらいを与えるだけで、期待通りの仕事をしてくれる部下を望みます。
中には、「任せた」と繰り返していれば、いつか1与えるだけで10の仕事ができる部下に育つと思っている上司もいるぐらいです。
そして、私はChatGPTというのは、10与えないとまともな仕事をしてくれない部下だと捉えています。
ただ、人間との部下との違いは、そこまで与えればほぼ確実に正確な仕事をしてくれることです。
ChatGPTの登場以来、ほとんどの人は、ChatGPTに1しか与えずに「使えない」と言って飽きたのだと思っています。
つまり、ChatGPTに質問をするときは、横着をしないということです。
ChatGPTはLLMと呼ばれる大規模言語モデルの一種なのですが、より使いこなすためにはこのLLMの特性を理解する必要があります。
LLMは、入力された文章に対して、次に続く確率が最も高い文章を生成していくように出来ています。
私たちの抽象的な質問に対して、意図を汲み取ってくれるわけではありません。
そのため、こちらが欲しい情報に限界まで近づけるために、質問を絞り込む必要があるのです。
このことが理解できて、実際に質問を具体化できるようになってくると、たったの月額2500円程度で文句も言わずに正確に働いてくれる部下を手に入れたのと全く同じことになります。
すごいことです。
これを革命と言わずして何というという感じです。
しかも、人間の部下ですと、仕事に時間がかかりますが、ChatGPTの場合はほぼ瞬時に結果を出します。
何度もダメ出しをしてもやる気を無くすことはありません。
寝不足でミスを多発することもなければ、24時間いつでも働いてくれます。
ボロぞうきんのようにこき使ってもボロボロにならないどころか成長すらします。
2. ChatGPTを使えば専属プログラマーを雇ったことと同じです
ChatGPTに、Code Interpreterという新機能が追加されました。
ただし、有料プラン限定の機能です。
すごい、すごいと言っても、さっぱりそのすごさが伝わらないChatGPTなので、伝え方が難しいのですが、Code Interpreterは本当にすごいです。
プログラマーなので、プログラムを組んでこんな処理をやってと言えばやってくれるんです。
また、データサイエンティストとして、データ解析もしてくれます。
一般の人が、プログラマーにプログラミングの指示を出すのは難しいのですが、相手はコンピュータなので遠慮なく指示を出せます。
人のプログラマーが相手だと、コミュニケーションが破綻するようなひどいやり取りをしても怒られません。
最近、ChatGPT関係の書籍がどんどん出版されてきていますが、Code Interpreterの登場でできることのレベルが一気にあがりました。
そのため、数ヶ月前に書かれたであろう本の内容がほぼ使いものにならなくなったと予想しています。
生成AIは余りにも進化が早すぎて、WebページかYouTube動画でもない情報源としては使えません。
事実、WebページもYouTube動画も1ヶ月前の内容がすでに古くなっているぐらいです。
話を戻しますが、勘のいい経営者は、Code Interpreterを使って自社の業務をシステム化することに着手しているはずです。
システム化すればするほど、業務を劇的に効率化して人を大幅に減らすことができます。
IT化というのはものすごくお金がかかります。
理由は、技術者の給料がものすごく高いからです。
そのため、これまでは、中小企業のような体力のない会社は、やりたくも料金が高すぎてできなかったのが業務のシステム化です。
それが、Code Interpreterのおかげで可能になるわけです。
しかも、月額2500円程度でです。
3. 小説をオーディブルで聴く
今の私は、オーディブルで小説を聴くのがマイブームです。
最高では、メディア系のエンタメは、TVは言うまでもなく、アマプラすら見なくなりました。
映像系のエンタメは、見るのに結構まとまった時間が必要です。
また、途中で見るのを中断するとほぼ続きを見なくなります。
それに対して、オーディオブックの小説は、隙間時間にちょこちょこ続きが聴けるのもいいです。
再開したときも、1分ぐらい戻して再生すればすぐにストーリーを思い出せるからです。
映像だと、そんなことをする気にもなりません。
また、小説のオーディオブックはプロの声優さんによる朗読なのですが、声優さんが登場人物ごとに声色を変えてセリフを語ってくれるので、ラジオドラマを聞いている感覚で聴けます。
そのため、読書の場合と違って、登場人物の名前を覚えなくてもいいのです。
聴き放題対象の小説を選べば、最初の1時間ぐらい聴いて面白くなければやめられます。
連続ドラマの場合ですと、1話だけ観て判断するのはなかなかむずかしいですが、オーディオブックだと1時間聴くと話がかなり進むので容易に判断できます。
また、再生速度を変更して聞けるので、ながらでやっている作業によってタイパの効率の変えられます。
例えば、ウォーキングの時は2倍速、その他の作業しながらの場合は1.5倍、寝る前は1.5倍とかという感じです。
おかげで、ウォーキングの際の楽しみが増えた感じです。