こんにちは、藤田です。
 
今回もメルマガをお届けします。

1. QuestというVRヘッドセット

昨年に、旧オキュラス社(Oculus)のVRヘッドセットであるクエスト(Quest)、いわゆるOculus Questの最新版が発売されたので購入しました。

今は、Oculusというブランドはなくなっていて、Meta Questというのが正式名称です。

Metaというのは、旧Facebookのことです。

円安の影響もあり少々お高い買い物になりましたが、待ちに待っていたこともあり即購入でした。

待っていた理由は、VRを使ったオンラインミーティングをどうしても試してみたかったからなのです。

もともと私は初代のクエストを持っていたのですが、オンラインミーティングは「2」でないと動かなかったのです。

ただ、「2」も登場から時間が経過していたので、それなら「3」を待とうと思っていたわけです。

ところで、当たり前の話ですが、VRミーティングをするなら相手もQuestを持っている必要があります。

実は、これってかなりハードルが高い条件で、VRヘッドセットなどという変わったものを買う人はそうそういません。

ところが、私のクライアント様には、Questをお持ちの方がいらっしゃったので、その方との打ち合わせに使おうという 心づもり

わたしなりにそのクライアント様の業務を考えた場合に、VRヘッドセットが活用できるという考えがあったので、オススメしたという経緯があります。(そそのかしたという話もあります。)

2. 臨場感と緊張感

Meta Questを使ってVRミーティングをするには、「Horizon Workrooms」というサービスを使います。

Webから設定をして会議室を立ち上げ、VRヘッドセット、つまりQuestを使ってその会議室に入るという感じです。

Questを使って会議室に入る、つまりVRヘッドセットのアプリを起動して会議室に入ると、そこには会議室があって会議の相手はアバターとして存在しています。

このアバターがおちゃらけているとビジネス感がなくなるのですが、アバターのデザインは自由にできるので会議のときはシャキッとした身なりにしておけば一気にビジネスモードになれます。

アバターが右隣に座ると、右側から音が聞こえますし、正面に座れば正面から声が聞こえます。

本人が話せばアバターの口も動きますし、動けばアバターもぎこちない動きではありますが動きます。

正直言って、本人とアバターとの動きの連携はまだ開発途上と言えます。

ただ、それでもZoomでミーティングをするよりも臨場感は格段に上です。

そのため、いわゆる緊張感もあります。

将来は、それもかなり近い将来は、アバターがリアルタイムの実写になるのだと思いますが、そうなれば臨場感も緊張感もぐっと向上するのだと思います。

3. PCの画面共有のしやすさ

少々辛辣に言えば、アバターを使った会議はお遊びと言われかねません。

ただ、私がビジネス面で完全に実用的と感じたのは画面共有なのです。

画面共有自体は、ZoomやSkypeなどでも可能ですが、自分の画面と相手の画面を同時に見たい場合はマルチモニターが必要になります。

一般的には、PCの画面のみで作業するので、自分の画面と共有画面を行ったり来たりして作業することになります。

もちろん、当初は画面共有自体が便利な機能なので、行ったり来たりの不便さよりも便利さが上になりますが、これも慣れてくると不便に感じてくるのです。

マルチモニターでこういった作業をやった方ならわかると思いますが、シングルモニターでやるよりも格段に作業が捗ります。

そして、VRミーティングでこの画面共有をやると、少し状況が変わります。

相手、あるいは、自分の画面をいわゆる壁面に大きく表示できるのです。

その画面を一緒に見ながら作業をしているイメージになります。

Googleドキュメントなどのクラウドを使うと、リアルタイムで同じドキュメントを編集することができます。

この同じドキュメントを使った共同作業をVRでやると、すごく作業が捗るのです。

よくカフェなどの長テーブルで隣同士で座って互いのPCを除きながら作業することがあると思います。

隣の人のPCを覗き込みながら作業するのは、やったことがある人ならわかると思いますが、実は思いの外作業しにくいのです。

ところが、VRミーティングだとこの作業がすごく快適になります。

試してみて気づいたのですが、Zoomなどでの画面共有とマルチモニターを使った場合とは、明らかに別次元の作業のしやすさがあるのです。

組織内での会議の場合は、会議にそれぞれがPCを持ち込んで、だれかのPCをプロジェクターにつないで作業をすると思います。

VR会議の場合は、プロジェクターに繋ぐことなく、瞬時に表示したい人の画面を壁に映し出すことができます。

この便利さもプロジェクターを使って会議をしたことがある人なら理解できると思います。

アバターの問題はまだ残っていますが、そう言った面に目をつむっても、VRによるオンライン会議を使う価値があると思います。00