こんにちは、藤田です。
今回もメルマガをお届けします。
個人で自前システムの時代
これまで、私が生成AIの登場でシステム開発事業を再開したという話を何度もお伝えしてきています。
要するに開発のコストとストレスが劇的に下がったため、私の様なプログラミングのコストとストレスが障害になっていた人には夢のような時代が来たと言うことなのです。
企画力さえあれば後は生成AIを使って開発をはじめるだけなので、今後のシステム開発は開発力ではなくて企画力勝負とも言えます。
ところで、個人事業主のクライアント様のご要望を聞いていた際に、オンラインサロンなどのコミュニケーションサイトを立ち上げたいと言った話をお聞きしました。
もちろん、私は即座に自前システムの構築の可能性についてもお話ししました。
一昔前なら、個人で自前システムの運営なんてコストがかかりすぎてありえなかったので、そのような提案をするというのは逆に言えばぼったくりと言われる可能性すらありました。
ところが、今は違います。
そもそも、オンラインサロンなどには大した機能は必要ありません。
一般的なオンラインサロンのプラットフォームが提供している機能はほとんどのケースで過剰です。
機能が過剰ということは、逆に言えば使いにくいということです。
そう考えると、シンプルに自分必要な機能だけを実装したオンラインサロンを立ち上げるという理想です。
そして、そんな理想が低コストで実現できる時代が来たと言うことです。
過剰な機能と分かりにくい価格体系
オンラインサロンのプラットフォームなどは典型例かもしれませんが、機能が過剰で価格体系がわかりにくいです。
うがった見方をすれば利用者を煙に巻こうとしているとも言えます。
クライアントさんにオンラインサロンの話を聞いて、私はネットで調べてみましたがいくらぐらいかかるのかさっぱり理解できませんでした。
それに対して、自前のシステムの場合は、機能はクライアントが欲しい機能だけですから分かりやすいです。
価格体系も事前にシステム開発側と相談して決める訳ですから明確です。
それ以外に必要な経費は、ドメイン管理費、サーバー利用料金ぐらいです。
これらは、両方合わせても年間で2万円もかからないです。
例えば、私なら、今なら、開発費で50万円以内に抑えて、管理費として月額1万円ぐらいで提供できます。
「今なら」というのは、かつては無理だったという意味です。
とてもこんな料金では割に合わないのでお受けしなかったということです。
ところで、よく「月額費用がかかるのが嫌です。」ということを言われます。
お気持ちは分かりますが、ここだけは必要な経費です。
システムというのは素人が運用できるものではないので、セキュリティ管理などを含めて必ずプロの介在が必要になります。
買い切りという形態はありえない代物なのです。
仮に、「買い切りでいいのでその後の面倒をみてもらう必要もありません」と言われても私はお断りします。
なぜなら、これまでの経験上そんなことはあり得ないからです。
システムは使っていると必ず問題が発生します。
そして、問題が起きると開発した私に必ず連絡が来ます。
その時に、「買い切りという契約だったので私は知りませんよ」と無視できるほど私は非情なことができないのです。
ですから、最初から買い切りを主張されるクライアント様はお断りすることにしています。
ところで、それでも自前システムの開発と運用費を考えたら、オンラインサロンのプラットフォームサービスの方が安いのではという批判もあると思います。
この批判は真っ当であって、そもそもこの両者は単純な比較はできません。
どちらがお得という質問への答えは難しいですし、そもそもこの質問自体がナンセンスかもしれません。
なぜなら、使い勝手が違うから比較の対象として成り立たないからです。
私が言いたいのは、両者を比較してお得な方を選んでくださいということではありません。
かつてはとても無理だった個人でも自前でシステムが運用できる時代が来たということをお伝えしたいのです。
自前システムでも低価格になる理由
自前のシステムと言ってもピンと来ないかもしれないので、少し難しいかもしれませんが具体的にどんな仕組みになるのかご紹介したいと思います。
まず、クライアント様にはレンタルサーバーというサービスを利用してもらいます。
料金は年間で2万円もかかりません。
自分でWebサイトをお持ちでドメインを既にお持ちなら必要ないですが、ドメインがない場合はこの費用もかかります。
料金は年間で3千円ぐらいです。
インフラに必要なコストとしてはこれぐらいです。しかも、ずっとこの金額です。
一方で、自前で開発するシステムの開発については、かつてはどんなに規模が小さくても50万円を下ることはなかったはずです。
普通に百万円台でしたし、規模が少しでも大きくなれば一千万円を超えることも普通でした。
これは開発費の相場として、システムエンジニアやプログラマーの給料が月額で100万円ぐらいかかるので、この金額から逆算してもらうとわかりやすいです。
このように、そもそもシステム開発の世界というのはものすごくお金の張る業界なのです。
だからこそ、個人や中小ではとても自前でシステム開発には手出しができなかったという事情がありました。
ところが、少なくとも私に言わせれば生成AIで開発効率が上がった現代では、システム開発の核となる作業であるプログラム開発を従来に10分の1ぐらいまで下げられると見ています。
10分の1は大袈裟だと思われたかも知れませんが、今の段階で既に数分の一になっているので、この数字も時間の問題で実現すると私は見ています。
もちろん、システムの構築は、サーバーのセットアップなどもあるので作業としてはプログラム開発だけではないのですが、それでもメインはこのプログラム開発が占めているのです。
つまり、この部分が劇的に下がると全体のコストも大きく下がるということなのです。
私はシステム開発においては、時代はすでに完全に変わったと確信を持っています。