こんにちは、藤田です。
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ウイルスに感染した人からのヘルプ
先日、WordPressサイトがウイルスに感染してしまって困っている友人からヘルプがありました。
友人と言っても私よりもかなり若い人です。
ところで、WordPressのウイルス感染は恐いです。
感染ルートがいくつもあって、具体的にはWordPress本体やプラグインのセキュリティホール、そして、レンタルサーバーの管理画面の認証情報漏れもありえます。
特に、危ないのがプラグインで、これはプラグインが自由に多くの開発者によって開発されているためです。
開発者の技術力にバラツキがあり、審査の段階ではその危険性のレベルが判断できません。
また、誰かが被害にあってからでないとその脆弱性が一般には知らされないため、プラグイン利用者側の対応が後手になります。
さらに、プラグインの利用者が、脆弱性が見つかって更新や仕様の停止が呼びかけられていても対処せずに放置していることが多いです。
ただ、そうは言っても、こういったセキュリティ面で危険なプラグインを使っていても被害に遭うことは稀です。
なぜなら、問題のあるプラグインを使っている人すべてが狙われる訳ではないからです。
WordPressの場合、ウイルスの被害にあってしまったのは、その利用者が他の利用者に比べて特段に怠慢だったわけではなくて、ただ単に運が悪かっただけのケースが大半です。
言い換えれば、誰にでも起こりえる交通事故みたいな災難と言えます。(確率としては交通事故に遭う確率よりははるかに高いです。)
それと最もやっかいなのが、WordPressサイトがウイルスが感染してしまうと、WindowsOSなどの駆除ソフトのようにキレイに駆除ができないことです。
中途半端な対処をすると時間経過とともにウイルスがまた復活してくるので、ファイルをすべて削除してイチからやり直すのが最善策になります。
助けを求められて感情が微妙だった理由
まず、正直言ってWordPressサイトのこういったウイルス感染の対応はやりたくないです。
理由は、作業が恐いからです。
当然、依頼側は元に戻してもらうことを期待する訳ですが、そうなると感染したファイルだけを抜き出す必要があります。
大抵の場合は、キレイに抜き出せなくて時間経過とともに再度ウイルスが復活してしまいます。
また、感染したファイルの扱いを間違うと、自分のPCやWordPressサイトまで感染する可能性があります。
一番手抜きに思えるかもしれませんが、間違いのない対応方法は、すべて削除してしまってイチから構築し直すことです。
ただ、そこまで割り切ってくれる人は少ないです。
だからと言って、依頼を断れるかと言えば、そんな無慈悲なこともできない訳です。
普段から保守契約などを結んでいただいているならこちらとしても責任があるので対応する義務があります。
ただ、スポットでの依頼については、ドライに言ってしまえばその依頼を受ける義理はないはずです。
つまり、問題が起きたからので依頼をしてくるのは先方の都合に過ぎません。
ですから突っぱねるるのもありなのでしょうが、現実には相手のことを考えると断れないのでこちらも困るわけです。
それと、私も結構な歳なのでこんな高齢の技術者に頼ってくる、しかもかなり若い人が頼ってくるというにも違和感を感じています。
若く見られているという可能性はあるのですが、なぜ私なのだろうとこういった件を含めて、IT全般の相談を受ける度に違和感を感じています。
IT技術者に足りないのはコミュニケーション力
ちょうど、先ほどネット記事で見たのですが、IT技術者の人手不足が話題になっていました。
ただ、業界が必要としている数には足りないのかもしれませんが、IT技術者はその辺にウヨウヨいるはずです。
それなのに未だに私のような超ベテランにヘルプの連絡が来るのはどういうことなのかが不思議です。
推察するに、まずIT技術者の多くがコミュニケーション力が低く友だちが少ないことが考えられます。
私は、自分で言うのも何ですが、社交性が高く一般の人に比べても友人は多かったです。
過去形にしているのは、最近かなり減ってきているからです。
一方で、私の過去の仕事仲間などの考えても、基本的にIT技術者はコミュニケーション力が低く友人は少ない傾向が高いようです。
また、独立して仕事をしている人は本当に少数で、大抵は企業内の仕事をしていることもあると思います。
その結果として、独立していて友人の多いIT技術者は数が少ないことになり、未だに私のような高齢IT技術者に連絡が来るのだと思っています。
逆に考えると、コミュニケーション力を高めて独立すれば、営業しなくても勝手に仕事が入ってくるIT技術者として仕事ができるのだろうと想像ができます。
もちろん企業内の仕事をしている方が報酬は高いでしょうが、個人で仕事を受ける方が断然楽しくできると思います。
私がこの歳になってシステム開発のビジネスを再開しても、仕事があることがなによりの証拠です。