こんにちは、藤田です。
 
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「ググる」が本当に終わるかもと感じた理由

「ググる」とは、Googleを使ってインターネット上の情報から求めている答えを探す行為という意味です。

ChatGPTが登場した際に、近い将来、いわゆる検索エンジンのビジネスモデルに大打撃を与えるという話になりました。

これは、ネットユーザーは何かを調べる際にネット検索をしなくなって、ChatGPTなどの生成AIの方を使うであろうということでした。

さて、ChatGPTの登場から早くも2年以上が経ちました。(執筆日は2025年1月30日)

これまでChatGPTなどの生成AIの大きな弱点と入れていたリアルタイム情報の収集は、もうすでに可能になっています。

同時にもう一つの弱点であった、情報元が分からないという問題も、参照元のサイト、つまりどの情報を使って答えを出しているのかが分かるようになっています。

同様の生成AIとしては、Perplexity(パープレキシティ)というサービスもあります。

つまり、後は、検索結果の精度、つまり検索ワードにマッチした順番に表示させるという点を除けば、ネット対応した生成AIは、従来のGoogleなどの検索エンジンと比べても弱点はほぼなくなっています。

ただ、生成AIの性能面の認知度の問題などもあるので、この状況が一気に「ググる」する人を激減させるという要因にはならないと思います。

このことよりも、もっと本質的な理由で、私が、「ググる」が終わる、検索して情報を探す人が激減すると感じています。

それは、最近のWebページに表示される広告が原因によるコンテンツとしての品質の低下です。

なお、これはスマホ利用時の話であって、PCで利用する場合はそこまで酷くありません。

広告がないWebページを探す方が難しい時代ですが、こういったWebページをスマホで表示した場合、広告が邪魔すぎて読めたものでない状態になっているのです。

あなたのそのように感じていませんか?

まず、スマホのブラウザの場合、広告が横幅一杯に表示されるため、そのページのコンテンツと広告の見分けが付きにくいです。

また、ページによっては、本文中の広告に加えて、フッター部分に常駐する広告まで表示されます。

このダブル広告のせいで画面の小さなスマホでは、読みたいコンテンツがほとんど表示されていないという笑い話にならない状態になっているわけです。

また、スマホの場合は、広告を間違ってクリックしてしまうことも多々ありますから、その度に戻るボタンで戻らなければならない面倒が起こります。

これは、同時に広告を出稿している側にとっても望んでいない状況です。

無駄なクリックでも広告代を払うことになりますので、これでは得をするのは広告を表示する代理店だけということになります。

検索してたどり着いたページがここまでわかりにくいと、それなら生成AIでサクッと一発で答えを出してもらおうと考えるのが普通になると思います。

オススメ順に表示されるはずの検索結果のページがこのように読みにくいページなのですから、もうググっても答えは見つからないよねということになると感じたわけです。

事実、私はすでにほとんどググっていません。

お役立ち情報集客も終わったか

私がずっとクライアント様にお勧めしてきた集客方法として、ブログで見込み客に対してお役立ち情報を発信する方法があります。

コツコツとコンテンツを増やしていけば徐々にアクセス数が増えていき、ネット上の資産として蓄積していくので長く集客に貢献してくれるすぐれものです。

では、このお役立ち情報を使ったブログ集客もオワコンになるのでしょうか?

残念ながら、ググるが廃れれば当然終わりになります。

少なくともこれまでの効果に比べて、何分の一にも下がるはずです。

元々、お役立ちブログをコツコツ続けるというのは弱者の戦略で効率があまりよくないのです。

その効率が更に下がるわけですから、私の考えとしては今後はメインの集客方法としてはオススメしません。

ただ、お役立ち情報を使って見込み客を集める従来の手法自体は健在です。

Webページを使う方法以外でも、ネットで情報を発信する方法はあります。

時代によって変わりますが、今はずばりショート動画です。

長い動画も使えますが、ショート動画の方が圧倒的に多くの人にリーチできます。

また、ショート動画のは、YouTubeショート、Instagram、TikTokと一つのコンテンツを作れば複数のメディアにマルチユースできるという利点もあります。

お役立ちブログと比べると見込み客リスト獲得までの動線の設計が難しいのですが、それは工夫で乗り切るしかありません。

ショート動画とは言え、最初は動画の制作はハードルの高い作業ですが、慣れてしまえばお役立ちブログを作るよりも楽に作れるはずです。

ただ、長尺のYouTube動画は資産になりそうですが、ショート動画の場合は資産としての価値は微妙なところです。

生成AIはどのようにマネタイズするのか?

先ほどの繰り返しになりますが、最近思うのは、現在の検索連動型のネット広告が機能しているのかどうかという疑問です。

この疑問の理由は、検索結果に表示されるこの検索連動型広告も含めて、Webページに表示されるネット広告が本当に嫌われていることを感じるからです。

先ほど述べたスマホでのWebページの表示は、本当に画面中が広告だらけで最悪です。

このような広告だらけのWebページは、ユーザーフレンドリーではないわけですから、本来は検索結果の上位に表示させるべきではないはずです。

ただ、Googleさんなら自社の広告が表示されているWebページは上位表示させるでしょう。

これが ネガティブな体験として積み重なってくるとググるという行為をしなくなる人が増えるような気がします。

事実、私はすでにほとんどググらなくなっています。

代わりに、ブラウザのプラグインを使ってPerplexityを使ったり、有料利用しているChatGPTでネット検索機能を使っています。

Google自体も生成AIのGeminiを使える様にするようなのですが、そうなると広告代理店としての事業は縮小することになります。

生成AIを提供している各社の現在のマネタイズ方法は、サブスクリプション契約ぐらいでしょうが、恐らくこれだけでは全然儲からないはずです。

恐らく近い将来、生成AIの結果にも広告が表示されることになるのだと思います。

そうなると、検索連動型広告から大きく広告の形態が変化しそうです。

ポジティブに考えると、これまで以上にユーザーにマッチした広告が表示される気がしています。