チラシも広告ですから、広告と口コミ以外に何があるか、という話になりますが、回答としてはほとんど広告と口コミに含まれます。
あえて言えば、プレスリリースやメディアへの露出でしょうが、これも限りなく広告に近いですね。
美容院、エステ、ネイルなどのサロンは、典型的なリアルビジネス、店舗ビジネスですが、口コミが一番強力です。
ただ、口コミは短期間になんとかなるものではありませんので、まずは広告に工夫をすることから始めるしかありません。
実は、私の弟が美容院を経営しているのですが、彼はほぼ口コミだけで集客しているみたいです。
ただ、時代も変わってきているのでいつ雲行きが悪くなるかわかりません。
そこで、弟に教えるつもりでサロンの集客方法についてまとめてみたいと思います(笑)
まず、広告については、効果がないとは言いませんが、費用対効果が悪すぎるように思います。
理由は、サロンについては店舗数が多すぎるからなのです。
サロン広告の定番とも言えるフリーペーパー、有名どころにホットペッパーがあります。
首都圏では、ホットペッパーは飲食店はネットにゆだねてしまって、女性向けにサロンなどを中心にした「HotPepperBeauty」というフリーペーパーに変わっています。
当方事務所のある恵比寿で配られているHotPepperBeautyなどを見ると、それはもう、ものすごい数のサロンが広告を出しているわけです。
広告出稿費は、最低でも数万円からでしょうからバカにならない料金です。
この数万円をもっと有効に使えないのか?という問いには、以前もご紹介したスマホサイトを使った方法がおすすめです。
つまり、スマホ向けのPPC広告を使うのです。
「美容院+(地域名)」といったキーワードで表示される広告は、ほとんどの地域でHotPepperBeautyのサイトです。
つまり、これは低料金の広告が空いていることを意味しているのです。
スマホ向けのPPC広告は、まだ料金が安いですから、フリーペーパーの広告費に使っている金額をそのまま使えば何千回もクリックされることになります。
私のクライアントにサロンオーナーがいらっしゃったら、迷わずにフリーペーパーではなく、スマホサイトを作ってスマホ向けのPPC広告を使います。
それ以外の広告としては、近隣のショップにチラシなどを置かせてもらう方法も有効です。
この場合は、お金を払って置かせてもらうよりも、相互協力のような形が理想です。
つまり、美容室とネイルサロンの協力、美容室とカフェの協力、といった感じです。
次に、口コミですが、基本は”信頼できるビジネスの上に価値のあるサービスを提供すること”に尽きます。
悪いサービス、信頼できない経営では、良い口コミは起きません。
それでも、口コミはコントロールできません。
ただ、ベースがしっかりある上では、発生しかけている口コミをぐっと表面化させる方法があります。
それは、”お友達に紹介してください”というお願いです。
よくある使い古された方法ですが、ちゃんと戦略的にやれば効果が期待できます。
逆に言えば、ちゃんとやっているところが少ないのです。
理由は、マメな作業で面倒だからです。
ビジネスでも、マメな人が強いのです。
具体的には、
- 紹介する側、紹介された側の双方にメリットがあること、
- 紹介する方法がシンプルなこと、
- 自然にお願いすること、
などが基本戦略になります。
メリットがあれば紹介のモチベーションが上がりますし、紹介方法が簡単なら後回しにされにくいです。
言うまでもなく押しつけがましくなく、”できればお願いします”という自然なオファーが嫌われないで、引かれないコツです。