ビデオファイルの取り込み
ビデオカメラと外付けハードディスクをPCに接続して、撮影した動画ファイルをすべて外付けハードディスクにコピーします。
コピーする前に、これらのファイルをまとめるフォルダを作成してそこにコピーしてください。
動画ファイルのコピーが終わったら、ビデオカメラを取り外し、ICレコーダーを接続して、今度は音声ファイルを外付けハードディスクにコピーします。
コピーが終わったら、コピーしたファイルの入っているフォルダをそのまま複製してバックアップし、そちらのフォルダは手を付けない完全なバックアップとしておくことをオススメします。
動画編集ソフトを立ち上げ新たな”プロジェクト”を作成し、外付けハードディスクにコピーしたフォルダのファイルをプロジェクトに取り込みます。
撮影時間が長いファイルの場合は、取り込みには結構時間がかかります。
ボリュームレベル調整
録画した動画の音声は、非常に高感度で録画されているため多少ボリュームレベルを下げた方が完成した動画を再生する際に聞きやすくなります。
取り込んだ動画を再生してみてボリュームレベルを確認して調整してみてください。
どの程度下げるかの目安は、実際にプロの手によってパブリッシングされている動画の音声レベルを耳で聞いてそのレベルに合わせるのがいいと思います。
プロによるパブリッシングですから、シロウトによるYouTube動画は参考にはなりません。(YouTubeの音声レベルは、シロウト仕事ですのでばらばらです。)
映画などのDVDやHulu、Gyaoなどの動画サイトが参考になると思います。
トリミング
取り込んだ動画ファイルをつなぎ合わせて、それぞれの前後にある無駄な部分をカットするトリミング作業を行います。
凝ったコンテンツを作らないのであれば、このトリミング作業と事項のタイトルを入れるだけで商品として完成します。
例えば、セミナーを撮影してコンテンツ化する場合はこれだけで十分です。
トリミングとは、動画の出だしや終わり部分のムダな箇所をカットする作業です。
出だしや最後のムダな箇所は、セミナー開始、および、休憩明けのタイミングに生じます。
オープニングとエンディングタイトル
オープニングタイトルとエンディングタイトルを挿入します。
特に、オープニングはいろいろな効果を使って懲りたいところですが、やり始めるときりがなくなります。
最初はシンプルに、単色の背景にタイトル文字だけでいいかと思います。(濃いめの背景色の上に文字を表示する)
そして、ビデオ全体を完成させてから、時間の余裕があればこの部分に時間をかけることをオススメします。
字幕スーパーを入れる
テロップと呼ぶ人もいますが、テロップは動画を中断して差し込む画像の呼称だそうで、スーパーは、画像の重ねる字幕のことだそうです。
スーパーは、ノウハウ系の動画コンテンツでは有用です。
動画に重ねて説明文を表示することでわかりやすいコンテンツを作ることができます。
なお、文字は、一般のテレビ番組のイメージで小さくすると読めない大きさになってしまいますので、ちょっと大きめのサイズで挿入することをオススメします。
静止画を挿入する
パワーポイントのスライドなどの静止画を挿入するには、静止画を適当なファイルで用意してプロジェクトに取り込みます。
後は、動画に重ねる感じで上部のレイヤーに取り込むだけです。
スライドを画像にするには、例えばスライドがPDFファイルになっている場合は、PhotoShopを使うと可能です。
Macの場合でしたら、付属アプリのAutomatorを使うと簡単に変換ができます。
BGMを入れる
ビデオ用の音楽素材は、市販のものでもさほど高価でもないので購入しても問題ありませんが、ネット上にフリー音源がありますのでそれを活用するのがお手軽です。
こちらの音源も、ボリュームレベルの調整が重要です。
特に、BGMですから大きすぎず小さすぎずのレベルを探す必要があります。
動画の継ぎ目を処理する
動画の開始のタイミングでは、画像、音声ともに”フェードイン”、終了のタイミングでは”フェードアウト”処理が無難です。
また、動画のつなぎ目は、ディゾルブという効果でつなぐことをオススメします。
ただ、ディゾルブなどの機能は非常に種類が豊富ですので注意が必要です。
動画を初めて編集する際には、いろいろな種類を試したくなりますが、1つの動画コンテンツで使う種類は1種類、多くて2種類ぐらいにとどめるべきです。
いろいろな種類を使うと、シロウト感が出て動画全体が安っぽくなります。
パブリッシング(配信)
編集が一通り済んだら、通してビデオを確認し、問題なければパブリッシング(配信)を行います。
オススメは、YouTubeにHD画質でアップする方法です。
YouTubeでは、公開用はもちろん、非公開用の動画としても配信が可能です。
YouTubeにアップした動画を商品として販売する場合は、動画をまとめたサイトを作成して、ログイン設定を行い、IDとパスワードを提供して観てもらうという形態が一般的です。
販売数が膨大になってきた場合には、IDとパスワードを知らせるだけで簡潔するため非常に手間がかからない方法です。
動画はオンライン配信が手間がかからずオススメですが、まだまだDVDのニーズもあります。
DVDの場合は、DVDドライブを接続して空メディアを挿入してから配信処理を開始します。
画質を考えると、DVDによる配信は1枚で2時間ぐらいが目安です。
それ以上の長さの動画コンテンツの場合は、2枚に分けることも検討してください。
依然ニーズのあるDVDですが、手軽さを考えるとやはりYouTubeを使ったオンライン配信がオススメです。