お客様に、自身のプライベート情報を何度も伝えることができればどうなるでしょうか?回数を重ねるだけ、親近感を高めてもらえることになります。ネタ切れなく何度も伝えることで親近感を持ってもらうことができます。ただ、問題はネタ切れの問題ですそんなに、何度も伝えるほどのプライベート情報が絞り出せるのか、ということです。
好意が高まれば売れやすくなる
『最初から「100回客」を集める方法』という本を読んで気づきがあったのでシェアさせていただきます。
この本は言ってしまえば、ポスティングチラシの戦略本です。
クリーニング店、美容室、ガソリンスタンドなどの地域密着ビジネスとの相性がいい内容です。
ただ、それ以外の業種であっても参考にできる点は多くありました。
その1つに、スタッフの自己紹介を毎月チラシに掲載するという方法です。
このことで、スタッフのプライベートな情報がお客様に回数を課させて伝えられるため感情が深まっていくと書かれていました。
この方法は、チラシに限らず、SNSでも、ブログでも、メルマガでも、動画でも、すべてのオンラインメディアで有効です。
本での例は、従業員がいる会社だったのでスタッフの自己紹介でしたが、個人でビジネスされている方の場合はご自身のことでいいわけです。
そして、知ってもらうことで親近感という感情が生まれて好意が高まると、自然と商品やサービスを利用してもらいやすくなるということです。
ただ、問題は、何度も自己紹介なんてできるのでしょうか?ということです。
そこで、この本で書かれていた秀逸なテクニックが、「お題」を提供するという方法です。
「お題」があればネタは尽きない
例えば”自己紹介”ですと、私の場合ならTwitterやFacebook用に作ったプロフィールでほぼまとまっています。
これは、言うなれば、一般的な自己紹介と言えます。
私自身もSNSのプロフィール欄に記載する自己紹介は、時間をかけて何度も作り直しているので、これ以上ネタが出せるかと言われれれば難しいです。
ところが、次のような「お題」に対して答えていくと、何らかの経験を思い出して全く新しいエピソードが出てくるということです。
「宝くじで一億円当たったらどうする?」
「寒い冬の、あたたかい思い出は?」
「私のどうでもいい自慢話」
また、肝心のお題のネタも、複数名のスタッフがいる場合は、お互いでお題を出し合えばネタも尽きません。
個人でビジネスされている場合は、お題のネタ切れもあり得ます。
ただ、純粋に自己紹介のネタを考えるよりは、1人であってもお題を考える方が楽なはずです。
私のお題への回答
「宝くじで一億円当たったらどうする?」
2つほど東京都心でマンションを購入して、その家賃収入で賃貸物件を借りて住むと思います。
これは知り合いの不動産王に聞いた”持ち家は負債”であると教えてもらったことからの発想です。
この回答から作れる私の自己紹介は、若い頃なら、もし大金を手にしたのなら、間違いなくもっと物欲の方に発想が行くはずと思ったことです。
ところが、この歳(現在54歳)になると、ある意味老後を考えた発想に変わってしまっている点に歳を重ねたことを実感しました。
こういったことを自己紹介として作れると思います。
「寒い冬の、あたたかい思い出は?」
北海道に会社の同僚とスキーに行った際に、札幌の商店街でふらっと小さなラーメン屋さんに軽い食事が目的で入ったことがあります。
メニューに”カニラーメン”というのがあって、カニ好きの私は迷わずそれを頼みました。
カニラーメンがちょっと高め(それでも千円ぐらい)だったこともあるのか、頼んだのは私1人でした。
出てきたラーメンは、すごくシンプルな塩ラーメン、透明のスープの上にずわい蟹に足がのってました。
そのラーメンは、食べてビックリの美味しさでした。
食べている途中で調理場から店主が出てきて、一言「どうですか?カニラーメン?」と自信満々に尋ねてくれました。
今でも、これが北海道での一番の思い出です。
この回答から作れる自己紹介は、私がカニ好きであること、自信満々のラーメン屋の店主にすごく共感したことなども書けると思います。
「私のどうでもいい自慢話」
私は高校2年の体育の成績で、1学期から3学期まですべて「4」を取りました。
すごいでしょ?(笑)
「5」ではないところがミソです。
高校の体育は、休まずに全力で取り組むと「4」がもらえることが分かっていたのでそれを実行したと言うことです。
「5」を取るには、いわゆる才能、つまり運動神経とか、高い身体能力が必要だったのですが「4」は努力だけで取れたのです。
この回答から作れる自己紹介は、私は少しがんばって継続すれば達成可能なことをするのが昔から好きと言うことです。
こういった小さな目標達成エピソードはもっと探せば見つかると思います。
こんな感じで、お題さえあれば過去の想いでから自己紹介というか、自己開示のエピソードはいくらでも出てくるということです。
PCの前で、ウンウン唸っても出てきませんが、お題さえあれば脳が勝手に記憶を呼び戻してくれます。
そして、これをお客様に読んでもらえれば、自然と親近感が高めてもらえるということになります。
今回ご紹介した書籍は、こちらです。
『最初から「100回客」を集める方法』
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今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。