新型コロナウイルスの影響で、オンラインでのやり取りが以前より多くなった方も多いと思います。具体的には、オンライン講座・セミナー、リモートワークなどだと思いますが、こういった際に資料を”PDFファイル”でもらうことはありませんか?

そして、あなたが”昭和な方”なら、そのPDFファイルは紙と違ってメモなどが書き込めないことに困ってませんか?(笑)

もしかして、手書きでメモするためにわざわざプリントアウトしますか?

資料がPDFだと困るケース

リモートワークの場合は、共有するファイルがWordなどの編集可能なファイルの場合もあると思います。

その場合は、自分のPCで読み込んでメモ書きの追記も可能です。

ただ、オンライン講座やセミナーの場合は、資料自体が著作物ということもあり、容易に改変されないようにPDFファイルで配布されることが多いと思います。

PDFファイルは、配布する側も、配布される側も共通のソフトを使えるので、表示の崩れもなく資料の配付方法としては現時点ではベストかと思います。

ただ、最大の問題点は、講座やセミナーを受けながら気付いたことなどのメモを入れることができないことです。

リアルセミナーなら、プリントアウトされた紙の資料にメモ書きが自由にできたのに、それができないのは困ったモノです。

でも、そんなことでお悩みな”昭和なあなた”に今回はPDFファイルにメモを入れる方法をお伝えします。

そして、この方法を覚えると、プリントアウトされた紙の資料よりも遙かに使えるものであることに気付かれると思います。

PDFに手書きできるアプリ

今回ご紹介する方法は、メモアプリなどを使ってPDFを読み込み、PDFファイルの上にメモを入力する方法です。

つまり、PDFファイル自体を編集するわけではないので、著作物の改変にもなりませんし、あくまでも自分の資料にメモをデジタルに行うということです。

その方法をご紹介する前に、純正ソフト、つまりAdobeさんの「Acrobat Reader」でもメモが可能ですので、その方法を先にご紹介します。

Acrobat Readerで可能なのは手書きメモでなく、資料の文字にアンダーラインやテキストをハイライト(つまりマーカー入れ)する方法です。

また、キーボード入力でコメントを入れたりする方法です。

これは「注釈」と機能いうのを使います。

実は、この方法だけでも、メモだけを別のノートに取るよりは遙かにPDF資料を便利に扱えます。

やり方は、Acrobat ReaderでPDFファイルを開いて、右側にある「ツール」の中の「注釈」を選べばいくつかアイコンが表示されます。

アイコンを見れば、後は直感で使えると思います。

次は、メモアプリを使って手書きのメモをする方法です。

この方法の場合は、当然ですが手書きのメモをする機能が端末の方に必要になります。

PCですと、たとえばSurfaceなどのペン入力の可能なPCです。

タブレットですと、iPadとAppleペンシルの組み合わせになります。

私は、iPadとAppleペンシルでやっていて、「GoodNotes 5」というアプリを使っています。

仕組みとしては、先ほどもお伝えしましたが、もう一度お伝えします。

「GoodNotes 5」などのメモアプリに配布されたPDFファイルを読み込んで、その上部の”レイヤー”に手書きメモを書き込むというイメージです。

PDF自体には編集をする訳ではありません。

印刷した紙の資料に、ペンでメモを入れる作業をデジタル的に行うということです。

ちなみに、PCの場合はMacbookで、これをやるのは難しいです。

WindowsPCの場合は、Surfaceのようなペンが使えるタブレット型のPCがあるのでそれで同様のことが可能なようです。

私は使ったことはないですが、Surfaceの場合は、PDFを読み込んでメモができるアプリが標準でインストールされているということです。

紙よりもデジタルが有利な点

ところで、これまでオンライン講座やセミナーでもらってメモを取った資料ってどうしてますか?

もしかしたら、私と同じように書類の山に埋もれて二度と見ない状態になっていませんか?(笑)

もちろん、デジタルファイルのPDFファイルでも、見返す意思がなければ同じことです。

ただ、見返す意思がある方の場合は、デジタルの場合は検索が可能なので非常に便利です。

複数のファイルの中の文字を検索する、いわゆる串刺し検索が可能なため、資料のタイトルを忘れても中の文章を検索対象にできるので見つけやすさが抜群です。

この機能は、先ほどご紹介した「GoodNotes 5」でも可能ですし、その他のメモアプリも可能なものがほとんどです。

ですから、もう一度見ようという意思が起きた場合は、圧倒的に探しやすいことになります。

また、Googleドライブ、Oneドライブ、iCloudドライブの利用が当たり前のクラウドストレージ時代には、更に便利に使えます。

まず、PDFファイルを共有するのは当たり前にできます。

まだ、他人とファイルを共有する際に添付ファイルで送っている昭和な人は、こちらの動画で勉強してください。

『ファイル送るときメールに添付とか時代遅れです』
https://youtu.be/5ckH9LdMrF4

もっと素晴らしい使い方の1つは、複数名で同じファイルを対象にして、メモをしながら、共同作業やディスカッションが可能になることです。

この使い方は、リモートワークでの共同作業がイメージされますが、講座やセミナーでもオンライン時代は新たな使い方を模索できそうです。

iPadなどを使ってのPDFファイルへの手書きメモは一度やるとその便利さに感動します。

例えば、メモというのは急いで書くので字が汚くて自分でも読みづらいことが多々あります。

だからと言って、紙のメモの場合は、一度消して書き直すとかはやりにくいです。

シャーペンでのメモならまだしも、ボールペンや水性ペン、マーカーで書いてしまえば修正もできません。

ところが、デジタルメモの場合は、容易に消せたり、書き直したり、移動したり、サイズを変えたり、あるいは色を変えたりと、メモした内容を価値のあるものにしてくれます。

資料に自分のメモがしっかり入っていると、その資料は自分だけの完成度の高い資料になるため、当然”見返す”というモチベーションも起きやすくなります。

私は、こういった作業のためだけにiPadを買ってもいいと思っています。

私がオススメのiPadの話はこちらでお伝えしています。

『手書きノート利用なら32GB無印iPadがオススメ』
https://youtu.be/5l9o8bx2rDM

実は、わたしもiPadでできることは、すべてMacbookでできるので要らないと思っていたのですが、今では完全に考えが変わっています。

両方あると、本当に便利で仕事が捗ります。

昔、PCの黎明期、まだNECのPC98が栄華を誇っていた頃の話ですが、一太郎というワープロアプリを使うためにPC98を買うという人がいたぐらいです。

その当時のPC98は高額で、セットで購入すると50万円は下りませんでした。

それでも、特定のアプリを使うためにPCを買うモチベーションになっていることがありました。

同じ理屈で、私は「GoodNotes 5」などのメモアプリを使うためだけにiPadを買ってもいいと思っているぐらいです。

今は、IT機器はコスパを考えると全く高くありません。

Apple製品の売り込みみたいになってしまいましたが、私は回し者ではありません(笑)