完全自動リストマーケティングの仕組みを作るために必須なステップメールですが、ネックは利用料金が高めだったことです。ところが、一般のビジネス、つまり配信数が数百件レベルであれば有料のメルマガスタンドは要りません。WordPressでMailpoet3を使うか、LINE公式アカウントを使えば無料で仕組みが作れます。
ステップメールを使った完全自動の集客システムを作ってない人は絶対に損をしています。
仮に、あなたのビジネスがショボいと思っていても作って下さい。
また、メールでの集客とはあまり相性が良くなさそうな店舗ビジネスの場合も同様です。
理由は、ほぼ無料でこの仕組みを作れる時代になっているからです。
✓完全自動リストマーケティング
リストマーケティングという横文字にすると何か新しいものという印象がありますが、日本でもすでに江戸時代からやられています。
よくビジネスにおける顧客台帳の重要さを説くエピソードとして、越後屋という呉服屋さんの話が出てきます。
越後屋さんは、頻繁に起こる江戸の火事でお店と商品が全焼しても、顧客台帳があったので、すぐにビジネスを再開してV字回復できていたというエピソードです。
つまり、リストマーケティングというのは新しい概念ではありません。
ただ、このリストマーケティングに大きな変化があったのが、ステップメールという仕組みの登場でした。
ステップメールとは、ご存じの方が大半だと思いますが、予め用意した複数のメールを1通目から自動的に、順番に送っていく仕組みのことです。
つまり、”順番”を決めて”自動的”に送れるというのがポイントです。
しかも、送るタイミングを顧客毎に決められます。
具体的には、メルマガ登録のタイミングを起点として自動的に個々の配信スケジュールが設定される感じです。
つまり、一度設定をしてしまえば、後は放置できることが革命的だったわけです。
そのため、理論的には、セールスの仕組みを作ってしまえば、後は自動的に売れてしまうというインターネットならではの夢の仕組みが構築できます。
もちろん、あなたのビジネスでもこの仕組みは作れます。
✓有料メルマガスタンドはもういらない
ほんの数年前まではこのステップメールを使うには、現実的にはメルマガスタンドというコスト高めのサービスを使う必要がありました。
最近では月額3000円程度で使えるようになってきましたが、ちょっと前までは月額1万円ぐらいの業者もざらにありました。
”現実的に”と表現したのは、やりようによっては買い切りサービス、あるいは自力でシステム構築で安く上げることも可能だったからです。
ただ、一般の方には設定の技術的なハードルが高すぎたので、現実的には月額数千円のサービスを使うしかなかったわけです。
加えて、メルマガスタンドの特徴としては、大量の宛先に向けて短時間で送れる、しかもそんなことをしても迷惑メールとして判定されにくい、という特徴があります。
ただ、この特徴は、一般的なビジネスには必要ありません。
必要となるのは、広いターゲット層に向けて大量にメールを送って、稼げる系の情報商材などを売るようなビジネスの場合です。
こういったビジネスの場合は、土台というか前提となるのが、膨大な分母、つまり相当数のリストです。
この膨大なリストをどう集めるのかについては今回は割愛しますが、膨大なリストがないと成り立たない仕組みです。
そして、膨大なリストに対して、具体的な数には数千レベルですが、そういった数のメールを一気に送るとなると、メルマガスタンドを使うしか方法がないのです。
それに対して、一般的なビジネスはターゲットを絞り込んでいるため、そもそもそんなに多くのリストは集まりません。
ただ、一般的なビジネスの場合、見込み客リストの数は少なくても十分にビジネスとして成り立ちます。
もちろん、すでに作ってある仕組みが機能している人なら、特に3000円ぐらいならコストとして問題ないと思います。
ただ、これから新しい仕組みを作る場合は、もはや3000円ものメルマガスタンドはいらないかもしれません。
✓ステップメールを無料で送るには
無料でステップメールを使えるサービスがありますので、今回はそれをご紹介します。
また、今はメールよりもLINEを使った方が反応がいいビジネスも多いと思います。
あなたのビジネスに応じてどちらを使いか判断してみてください。
まず、メールの場合の選択肢ですが、WordPressの「Mailpoet3」というプラグインを使います。
『Mailpoet3』
https://ja.wordpress.org/plugins/mailpoet/
WordPress内で見込み客の顧客管理からメールの送信まで完結するため管理が楽なのもオススメポイントです。
「Mailpoet3」では、ステップメールはもちろん、普通のメルマガの送信も可能です。
1000以下のリストならほぼ問題なく、WordPressでこのプラグインを使って運用できるはずです。
ただ、注意点がありまして、レンタルサーバーによっては時間当たりのメール配信の数に制限があります。
ロリポップさんなどの廉価なレンタルサーバーの場合は、1時間で数百件で上限になります。
エックスサーバーさんの場合は、1,500通/時間が目安だそうです。
お使いになる前に、ご自身の契約されているレンタルサーバーのサービス内容を確認しておいてください。
一方、LINEですが、こちらは以前の動画でもご紹介したLINE公式アカウントのステップ配信機能を使えばいいのです。
『LINE公式アカウントを使ったステップ配信の作り方』
https://youtu.be/r7t3Gy1bqVE
この動画でもお伝えしていますが、LINEの場合はメールと違って長い文章が送れませんから動画との組み合わせがオススメです。
最近では、文章を読む人が減っていますから動画の方が訴求力があるのもその理由です。
最後に、ステップメールを作るのが大変と思っている方も多いかと思います。
ただ、一般ビジネスのステップメールでやることは見込み客様に対する啓蒙活動です。
つまり、書く内容はほぼ決まっていて、しかも、準備できている人が大半です。
内容とは、まず、自社、あるいは自分について知ってもらうこと、つまり自己紹介です。
加えて、買ってもらいたい商品・サービスの説明です。
このことを見込み客の方々にステップメールを送ることで理解してもらって、欲しいとあなたの商品・サービスを買いたいと思う方を増やすわけです。
最初の会社の紹介について、あるいは、自己紹介については、文章として作っていない人はほぼ皆無ではないでしょうか?
次に、売りたい商品・サービスの説明についても用意していないなんてありえないはずです。
セールスレターなり商品説明のページがあるはずですから、その内容をそのまま使えばいいだけです。
つまり、これらの内容をステップメールで分割して体裁を整えれば完成します。