eSIMが使えるキャリアが増えてきました。そして、基本料金0円の楽天やpovoなどのキャリアもあります。外出先でPCを使う人は、iPhone11以降の機種のeSIMにこれらのキャリアを使って、必要なときにだけテザリングでモバイルルーターとして使うとコスパ最高です。
eSIMが使えると何ができるか?
eSIM使うためだけにiPhone機種変更もありです。
さて、いよいよiPhone13が発売されました。
Apple好きYouTuberの間では、最速レビューを競ってアップして盛り上がっていますね。
私ですが、以前にもお伝えしましたが、「11」ユーザの私としては買うモチベーションがほぼゼロです。
ただ「Pro」のカメラ性能には興味があります。
そうは言っても、所詮は好奇心程度止まりで、夜に素晴らしい写真を撮ったり、シネマモードで映画を撮ったりすることはないと思います。
仮に、勢いで買ったとしても一瞬うれしいだけで、すぐに今の「11」と同じよう使うだけで性能の無駄になりそうです。
ただ、今あなたがモバイルルーターを使っていて、iPhoneがeSIM対応でない機種の場合は、機種変更してもいいかもしれません。
今、外出先などのPC作業のためにWiMAXなどのモバイルルーターを使っている方は、もはや解約してもいいかもしれません。
eSIMに対応していないのは、iPhone11より前の機種です。
まず、eSIM(イーシム)の説明ですが、これは、Embedded SIM(組み込み型のSIM)の略称です。
通常のSIMカードは、物理的なカードを端末に挿入する必要があるのに対して、eSIMは端末内に組み込まれた部品であるためカードなしでSIMとして機能します。
iPhoneがeSIM対応、つまりeSIMが使えるというのは、言い換えると複数のSIMが使えるということです。
主回線と副回線というように、2つの電話番号持ったり、それを2種類のキャリアに分けることも可能です。
また、一方の回線を通話用、他方をデータ通信専用の回線にしたりすることも可能です。
日本でのiPhoneの場合は、この複数の回線を使える機能を物理SIMとeSIMの組み合わせで、iPhone11以降では実現しています。
一方、Androidスマホの場合は、iPhoneでこの機能が実現される前から、物理SIMが2枚使える機種がいくつも存在しています。
実は、海外、例えば香港などでは、同じiPhoneでもモデルが異なっていて、以前から物理SIMが2枚使える機種があります。
なぜか、日本で発売されるモデルにはありませんでした。
eSIMは、iPhone11から搭載された機能なので2019年後半には使える状態でした。
ただ、当時はeSIM対応のキャリアがほとんどありませんでしたので、iPhoneの物理SIM+eSIMは事実上使えない機能でした。
そのため、複数キャリア、複数回線を使うために、Androidスマホに乗り換える人もいたくらいです。
もちろん、今回ご紹介する方法を実現するためにも、複数回線が使える必要があります。
そして、ようやくeSIM対応のキャリアがここ半年ぐらいで一気に増えてきました。
ようやく、iPhoneの物理SIM+eSIMの機能が生かせるようになっています。
ちなみに、iPhone13からはeSIMが2つ使える様になっています。
つまり、eSIMだけで主回線、副回線という使い方も可能で、物理SIMまで含めると3回線を1台で使えるようになっています。
例えば、主回線を物理SIMで、副回線を2つeSIMで持つことも可能です。
モバイルルーターが不要な人とは
WiMAXなどのモバイルルーターは、外出先でPCを使う際にインターネット接続するために必要です。
私も、WiMAXは過去に都合で7,8年使っていました。
ただ、今はカフェで作業するならフリーWiFiがありますし、ない場所を探す方が難しいです。
そのため、どこに出かけても、座ってPCの作業が可能な場所には8割方WiFiがが存在します。
そうなると、モバイルルーターは、ごく稀にWiFi環境がないで使い程度に必要性が下がってきています。
そこで、オススメするのが、eSIMを使った副回線でのテザリング機能でスマホをモバイルルーターとして使う方法です
そうすれば、モバイルルーターを別に持ち歩く必要もなくなり荷物も減ります。
ただ、私もそうでしたが、自宅に光回線を引いていない人で、ずっとモバイルルーター一本でやっている人もいらっしゃいます。
そういう方の場合は、WiMAXなどのモバイルルーターが必須ですし、コスパを考えてもこの使い方の方がいいかもしれません。
ただ、自宅には光回線が通っている人の場合は、もはや安くないモバイルルーターを契約する必要はないと思います。
そもそも、契約が2年縛り以上ですし、使い方によっては速度制限などもされますし、けっしてコスパはよくありません。
eSIM副回線でテザリングする
テザリングの意味ですが、これはスマートフォンなどのデータ通信を利用して、パソコンやタブレット端末、ゲーム機器などをインターネットに接続することです。
要するに、スマホをモバイルルーター代わりに使うということです。
テザリングの登場時は、力不足でお世辞にも使える機能とは呼べませんでした。
ただ、今ではスマホの性能が劇的に上がって、バッテリーの持ちもよくなり、まったく無理なく使えます。
もちろん、契約回線が1回線だけでもテザリングはできますし、私もそのような使い方をしています。
ただ、唯一の回線のギガを使い切ってしまうと、スマホを単体で使い際に困ることになります。
そこで、スマホでのデータ通信とは完全に分けて、テザリング用にキャリア契約をするのをオススメします。
そして、これを効率的に実現するための環境が整いつつあるのです。
具体的には、大手キャリアが、eSIM対応の格安のプランを用意し始めたことです。
例えば、楽天モバイルの場合は、使わなければ0円、月に20GBまでなら1980円、それ以上は無制限で2980円です。
auのpovo2.0は、こちらも使わなければ0円です。
ただし、契約開始から180日以内に最低利用料金が設定されていますので、契約してずっと0円では使えません。
そもそも、何らかの目的で使うために契約するわけですから、そんな状況にはならないと思います。
povo2.0の方は、例えば、20GBで2700円、150GBでの12980円です。
ただし、これは月額でなくて利用期間が決まっています。
例えば、150GBプランなら、最長180日(3ヶ月間)使えるプランです。
つまり、月額4000円で50GB ぐらいのイメージになります。
アカウントを作っておけば、使いたい時に随時ネットから契約が可能です。
選択肢は他にもありますし、今後もいろいろ出てくると思います。
いずれにしても、こういったプランをがあれば、今使っている契約をそのまま主回線として使い、eSIMで楽天やpovoと契約すればデータ通信の費用を効率的にできることです。
これに対して、モバイルルーターの場合は、例えばWiMAXだと、安いところでも月額で4700円以上しますし、2年縛りがあるのでこの金額を実際の使用量に関わらず最低24ヶ月払い続ける必要があります。
これに比べれば、テザリングの方が劇的に低コストで運用できることがわかると思います。
また、楽天やpovoは、どちらも基本料金0円なので、iPhone13以降であれば2つのeSIMに両方設定しておいて柔軟に使い分けることも可能です。
というのは、povoに比べると楽天モバイルは割安なのですが、通信エリアがまだ微妙だからです。
ところで、外出先で動画を見たいのでテザリングではギガ不足という方がいらっしゃいます。
ただ、私に言わせれば、アマプラやNetflixならダウンロードして見ればいいと思います。
急に見たくなる、あるいは見る必要があるのはYouTubeでしょう。
実は、YouTubeの場合は、さほどギガは食いません。
画質を落としてみれば、ほとんどギガ消費を気にせずに見ても大丈夫です。