ある程度ビジネス書を読み込んでくると、すぐに日本人の書いたビジネス本のレベルが自分のレベルに見合わなくなってきますが、洋書の翻訳本の場合は、ほとんどが高いレベルを維持しているので読むに値する本が多いです。これは私自身が前から感じていたのですが、最近読んだ勝間さんの本でも同じ事を述べられていたので更に確信を強くしました。

翻訳本というのは、海外でベストセラーになっている洋書が日本語訳になって出版されている書籍です。

勝間和代さんが書籍「勝間式 金持ちになる読書法」で紹介されている翻訳本があります。
https://amzn.to/3nJmuXK

今回は、これらについて、8冊を要約としてまとめてみました。

きっと読書好きのあなたの訳に立つと思います。

ビジネス書は断然翻訳本

ある程度ビジネス書を読み込んでくると、すぐに日本人の書いたビジネス本のレベルが自分のレベルに見合わなくなってきます。

もちろん、どんな本にも読むべき内容は含まれていますが、その割合が低くなるので時間効率が下がるということです。

ところが、洋書の翻訳本の場合は、ほとんどが高いレベルを維持しているので読むに値する本が多いです。

これは私自身が前から感じていたのですが、最近読んだ勝間さんの本でも同じ事を述べられていたので更に確信を強くしました。

そこで、勝間和代さんが書籍「勝間式 金持ちになる読書法」でご紹介されている翻訳本をご紹介します。

実は、この本は末尾に袋とじがあって、この中で勝間さんのお勧め本が紹介されています。

その中で紹介されているのも翻訳本が多いのですが、これをばらすのは問題があるのでやめておきます。

ご紹介するのは、本文中で紹介されている本です、つまり立ち読みでも読める部分の本です。

オススメ翻訳本の要約

それでは、本文中で紹介されている本を8冊がどんな本なのか、読むべきかどうかの判断に役立つように要約してみました。

くどいですが、勝間さんと書籍へのリスペクトの意味を込めてもう一度申しますが、本の末尾の袋とじのネタバレはしません。

そちらに興味がある方は、本を購入していただければと思います。

①FACTFULNESS(ファクトフルネス)
ハンス・ロスリング
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この本はめちゃくちゃ売れている本ですが、100万部ですか、ここまで売れている理由はメディアで紹介されたり、あるいは勝間さんのような方が紹介されているからです。

別にディスっている訳ではなくて、そこまで売れるほどの本ではないという意味です。

十分に読む価値はありますが、100万部売れているからとの理由で期待しすぎると裏切られる人が結構いるはずです。

この本のコンセプトは、
 私たちは世界の正しい姿が見えていない
 その理由は、人間には物事をドラマチックに見てしまう本能がある
 データを使って世界を見よう
という感じです。

②Humankind 希望の歴史(上 ・下)
ルトガー・ブレグマン
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この本は、人間の本質は善良であるという見方が正しいことを科学的に裏付けることが書かれている本です。

つまり、誤解を恐れずに言えば性善説が正しいという話です。

ところが、世の中は歴史的にも性悪説(せいあくせつ)が正しいということになってます。

具体的には、人は本質的には悪であり、仕組み・努力・理性によってなんとか善良な行動を取っているという考えです。

ところが、実際には、人は自らの命に危険が及ぶ危機的状況になっても、ほとんどの人には周りと助け合う状況が生まれるそうです。

このことは、これまで起きた歴史的惨事からも証明されています。

例えば、古い事例ですが、タイタニック号の沈没の際はかなり冷静に避難が行われていたそうですし、2001年のNY同時多発テロの際も飛行機が激突したビルも、人を押しのけて避難する人などほとんどいなかたそうです。

ただ、現実には性悪説をほとんどの人が信じているので、その理由を解き明かしながら、性善説が正しいことを述べている本だそうです。

データを使って、人の思い込みの間違いを指摘しているという点では、上述の「ファクトフルネス」とコンセプトが似ていると思います。

③自分を変える1つの習慣
ロリー・バーデン
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私も「習慣」についての本はかなり読みましたが、この本はひと味違う感じがしています。

習慣化のノウハウというのは、どの本に書いてあることも大差ないのですが、この本によって、その習慣化のモチベーションがこれまでよりも上がる可能性を感じました。

まず、成功することを目指すならば、日々の努力が必要ということなのですが、これは理解できると思います。

ただ、大半の人の問題は、その日々の努力が続かないということです。

実は、意思だけで行動を続けることは無理、絶対は言い過ぎですが、99%の人にとっては無理ということです。

そこで、成功への行動を無理なくできる習慣にできるかがポイントということです。

加えて、成功への行動のほとんどは、分類するならば”したくない行動”に分類されるということです。

自分がしたい行動を習慣化することはさほどハードルは高くありませんが、したくない行動の場合はハードルが一気に上がります。

そこで、この本の出番ですが、したくない行動を実行できるようにするためのノウハウが書かれているそうです。

もし、本当に、したくない行動を習慣として実行できるようになったらどうなるか考えるだけでワクワクします。

④7つの習慣
スティーブン・R・コヴィー
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あまりにもありきたりの本なので面白くないですが、結局これかもしれません。

自己啓発本の定番であり、世界で3000万部という化け物級の本です。

いわゆる古典と称される本の一冊と言えます。

日本で今売られている自己啓発書のほとんどは、この本の内容の焼き直しと言っても間違いではないと思います。

つまり、この本に書かれている内容さえ本当に実行できれば他は何もいらないということです。

実は、この本のタイトルを読み直すと気づくのですが、方法でなくて習慣というところがミソです。

つまり、成功へのテクニック本ではありませんから、速攻性はないのです。

言うまでもなく、即効性のあるノウハウを求めている人のためには訳に立ちません。

7つの習慣を身に付けて目指すところは本質であって、素晴らしい人格を持った人間になるということです。

⑤「原因」と「結果」の法則 Kindle版
ジェームズ・アレン
https://amzn.to/352wgh4

この本はものすごく古い本で、1902年に書かれていて、しかも、自己啓発書の古典と言われる著者、ナポレオンヒル、デールカーネーギー、オグ・マンディーノなどに影響を与えた側だそうです。

これらの方が書かれた古典が、今売られているほとんどの自己啓発本に影響を与えているのはよく知られている話ですが、影響を与えた側の方の話は今回初めて知りました。

ところで、翻訳本でよくあると私が思っているのが、邦題、日本語タイトルが本の内容を伝えられていない、あるいは誤解を与えているケースが多いのではということです。

この本の原題のタイトル「AS A MAN THINKETH」は、日本語訳すると「人は思いの通りになる」という意味だそうで、これこそこの本の内容を示しています。

ところが、日本語タイトルは、”「原因」と「結果」の法則”です。

私もまだ読んでいませんが、このタイトルではこの本の本質を伝えられていない気がしています。

事実、この本の最初に出てくるキーワードは「思い」です。

どんな人間になりたいかで、その人間の人格は決まるということです。

思い、つまり、どうなりたいか?ということです。

ここからスタートして、途中で成功するためには「犠牲」を払う必要があるという話が出て来ます。

この”犠牲ワードもかなり誤解を与えるような気がしました。

日本語の”犠牲”というキーワードは、すごくネガティブに聞こえますが、犠牲を払うというのはある意味当たりことなので、犠牲というワードに引っ張られない方がいいと思います。

引っ張られると理解が歪む可能性があるので、犠牲以外のいい日本語訳ないのかなとも思ったぐらいです。

そして、最終的には「穏やかになる」、つまり心が平和で、余裕を持てていると成功できるという話に行き着くそうです。

何十年も前からこの結果に行き着いているところが、名だたる古典名著の著者に影響を与えている所以だと思われる書です。

⑥ウォール街のランダム・ウォーカー
バートン・マルキール
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この本は、株式投資について学ぶための本のようです。

ちなみに、1973年が初版で12版も改訂されている本だそうです。

つまり、最新の情報も含まれているようです。

まず、株式投資の2大派閥といえる、「砂上の楼閣派」と「ファンダメンタル学派」について書かれています。

前者は、テクニカル分析を駆使するいわゆるトレーダーみたいなやつです。

悪い言い方をすれば、短期間で楽して稼ぎたい人が好むタイプです。 

後者は、本質的な株というか会社の価値をみるタイプで、ウォーレンバフェットさんが代表です。

短期での利益など考えずに、株式を買ったら動かさずに保有し続けるということです。

両者は、まったく相容れない考え方ですが、この両者の理解ができるだけでもこの本の価値がありそうです。

そして、バブルについて書かれていて、バブルへの向き合い方についても書かれています。

バブルは人の思考を狂わせるので、このことも株式投資をする際には非常に重要な知識になると言えます。

⑦金持ち父さん貧乏父さん
ロバート・キヨサキ
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この本は有名すぎるので聞いたことがない人はいないと思います。

平たく言うと、お金持ちとはどんな人なのかを説明している本という感じでしょうか?

資産と負債についての理解から始めるのですが、ここが分かっていないというか、ダマされている人が多いことが理解できます。

そして、この本のメインとも言える職業は4つに分かれているということで、超有名なマトリックス図が出て来ます。

従業員、専門家、経営者、投資家の4つですね。

右側の経営者、投資家のどちらかにならないとお金持ちにはなれないということです。

ちなみに、副業でビジネスを持つことも経営の一種です。

ただ、副業でもウーバーイーツやコンビニのバイトは従業員です。

私がオススメしている副業であるオンライン講座の運営も経営であり、私がオススメしている理由もここにあります。

⑧史上最強の人生戦略マニュアル
フィリップ・マグロー
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勝間さんが自ら翻訳してしまった本だそうです。

自分の本当の望みや価値感を見出し、それを実現するための方法をワークシートや課題形式で進めて見出していくという内容のようです。

この本は400ページもあって大きくて分厚い本であり、しかもかなりくどい説明があるそうです。

ただ、その理由は、ほとんどの人が正確な自己認識ができていないので、それをしっかり説明するために必要だということです。

本当に”質の高い自己分析”ができるらしく、下手なやりたい仕事の見つけ方の本を読むよりもはるかにいい内容の可能性があります。

以上、勝間さんが本文中でお勧めされていた本を私なりにネットの情報などをかき集めて要約してみました。