Googleアナリティクスの「集客」から調べられるチャネル名称ごとの目標達成の数の理解は重要です。アクセス元ごとのコンバージョンの数や割合がわかると、サイトの成約率を上げるための見通しを立てられます。
アクセス元のバラエティとは
サイトの成約率を上げるための方法の1つとして、アクセス元のバラエティを最大化することがあります。
要するに、可能な限りいろいろなところからアクセスを誘導するということです。
なるべく多くのアクセス元にこだわってもらいたい理由は、まずはリスクヘッジ、そして、自分のビジネスに適したアクセス元を見出して、そこに注力するためです。
バラエティとは、その意味の通り多様性であって、いろいろなアクセス元という意味です。
Web集客においては、主に次の様なアクセス元があります。
- 検索広告
- ディスプレイ広告
- 自然検索
- SNS
- ダイレクト
- 他サイトのリンク
Google Analyticsでは、「集客、全てのトラフィック、チャネル」でアクセス元がチャネル名称で表示されます。
表示される内容は
- Organic Search
- Direct
- Referral
- Social
- Paid Search
- Display
などがありますが、どのように表記されるかはルールがあります。
こちらのサイトが参考になります。
https://support.google.com/analytics/answer/3297892?hl=ja
ご自身でAnalyticsをお使いでしたら、一度チェックしてみて下さい。
それぞれのアクセス元の特徴
まず、検索広告ですが、これはネット広告の1つで、文字通りGoogleやYahoo!などの検索エンジンでの検索結果に表示される広告です。
特徴は、主体的に何かを探しているユーザーに届けられるため反応率が高いということです。
次に、ディスプレイ広告ですが、これは同じネット広告でも、ユーザーのネット利用中に割り込んで表示させる広告です。
例えば、スマホのアプリに表示されたり、YouTube再生中に表示されたり、あるいはニュースサイトやブログサイトを閲覧していると表示されたりします。
特徴は、ユーザーからすれば望んでいないものなので、たいていの場合は邪魔な存在ということなので、検索広告に比べてはるかに反応が悪いことです。
ただ、検索広告に比べて露出させられる機会が圧倒的に多いので集客のチャンスを増やすことができます。
つまり、使いようで集客機会がどんどん増やせるということです。
自然検索とは、ググった結果、いわゆる検索結果からのアクセスです。
もちろん、広告以外の検索結果のことです。
自然というのは、英語のOrganicの直訳で、広告であるPaidと区別するためこのように呼ばれています。
いわゆるSEOというのは、この検索結果の上位に表示されやすいような最適化を施すことを言います。
昔に比べて、検索エンジンの性能が向上したため、今はSEOによる意図的な上位表示は素人にはほぼ不可能です。
インチキは通用しないので、王道の方法として、地道にお役立ちページの作成をすることをオススメします。
お役立ちページの作成については、私が作った過去の動画をご覧下さい。
SNSとは、文字通りソーシャルネットワークで、具体的にはFacebook、Twitter、YouTube、TikTokなどからのアクセスです。
SNSは、その種類によって利用年齢層が異なるため、あなたのビジネスの種類によってどのSNSが適切かを見極めるとより効果を高めることができます。
ダイレクトとは、文字通り直接アクセスされた場合のことを指します。
具体的には、ブラウザのブックマーク、お気に入りなどからアクセスされる場合があります。
ちなみに、ブックマーク、お気に入り登録されているということは「後でじっくり読もう」と思われた証拠です。
当然、成約率は高くなります。
それ以外に、私たちが見込み客様にお送りするメールやLINEなどのメッセージに貼り付けたリンクからのアクセスもダイレクトに分類される場合があります。
見込み客リストを集めて、それらにメルマガやLINEを送る手法をリストマーケティングといいます。
プッシュ型マーケティングと呼ばれ、文字通りこちらからプッシュするため反応率が高いのが特徴です。
ダイレクトからのアクセスは成約率が高いことが多いのですが、その理由は今お話したことが理由と考えられます。
他サイトのリンクからは、文字通り、第三者のWebサイトにあなたのWebサイトがリンクされていて、そこからのアクセスが来るということです。
あなたの業界もそうだと思いますが、業界には、それぞれポータルサイトなるサイトがあります。
その業界の入り口みたいなサイトで、検索結果の上位に表示されることが多いサイトです。
こういったポータルサイトからのアクセスも第三者のサイトからのアクセスになりますが、成約率が高い傾向があります。
これらポータルサイトには、運営者があなたのサイトを勝手にリンクしてくれている場合と、有料でリンクすることを営業してくる場合もあります。
Webサイトを立ち上げると営業電話がかかってくることがあると思いますがその正体の1つはこれです。
有料でのリンクのオファーは、コスパが良くないケースが多いので注意して下さい。
もう一つ他のサイトからリンクで成約率が高いのは、「Googleビジネスプロフィール(Google Business Profile)」からのアクセスです。
以前は、Googleマイビジネスと呼ばれていたものです。
Googleビジネスプロフィールへの登録は、店舗ビジネスなどをされている場合はマストと言えます。
今回はその登録の仕方は、詳しくお伝えしませんがググってもらえば方法が見つかります。
また、以前の私の動画ではGoogleマイビジネスの特徴について語っています。
『GoogleマイビジネスとInstagramでの集客は簡単なのでやらない理由がない』
https://youtu.be/wmOkU_J8B4o
コンバージョン設定が必要な理由
アクセス元の種類がわかったところで、リスクヘッジ、そして、あなたのビジネスに適したアクセス元を見出すための方法をご紹介します。
あなたのビジネスに適したアクセス元を見出すべき理由は、そのアクセス元にリソースを集中させることで効率を上げるためです。
逆に、リスクヘッジが必要なのは、偏ったアクセス元からだけでビジネスが成り立ってしまっていると、仮にそのアクセス元からのアクセスが途絶えたときに悲劇を迎えるからです。
そして、Web集客においては、この”仮”が思った以上に頻繁に、かつ急に起こりえます。
ですから、リスクヘッジが必要ということです。
これらを調べるためにコンバージョン設定をします。
コンバージョンというのは、ネット集客の世界では成果という意味です。
GoogleAnalyticsに、目標設定という機能があって、この機能でコンバージョンを記録します。
どういう成果が上がったかを緻密に記録して、アクセス元ごとに成果を確認できます。
つまり、目標設定を設定してコンバージョンを集計することで、成果の上がったアクセス元がわかるわけです。
これが分かってしまえば、リソースを集中させる際も、またリスクヘッジすることもできるようになります。
そして、理想は、なるべく多くのアクセス元からまんべんなく成果が上がっている状態になります。
また、成約率を高めようと考えた場合に、アクセス元のバラエティが豊富な方が容易になります。
例えば、サイトの成約率を20%上げようとした場合に、1つのアクセス元からだけだとかなり難易度が高いです。
ところが、アクセス元が複数ある場合、それぞれのアクセス元の成約率を少しずつ上げるだけで全体の成約率を大きく高めることができます。
Analyticsでのコンバージョンの測定については、こちらの動画でも説明しています。
『Analyticsでコンバージョンを測定すると集客作業のやる気が出る』
https://youtu.be/NgnNs_mFbcQ
以上、サイトの成約率を上げるためには、アクセス元のバラエディを高めるといいと言うお話をさせていただきました。