ビジネスの種類にもよりますが、ネット集客の客層は、口コミ紹介での客層に比べてよくありません。また、個人ビジネスはさほど多くのクライアントを集客する必要がないため、あえてネット集客をするよりも口コミでの紹介を増やす工夫をする方がオススメです。
個人ビジネスにはネット集客は向かない。
自分のビジネスであるWeb集客コンサルティングを否定するようですがこれが事実です。
 
個人で起業をお考えの方は、これからお伝えする内容については是非知っておいてください。

個人の起業は難しくない

 
ところで、勘違いされているというか、ご存じない方も多いと思いますので、改めて最初にお伝えしておきます。
 
個人での起業は、けっして難しくありません。
 
難しくないという趣旨としては、生活していくぐらいの収入を稼ぐことは、大して高いハードルではないということです。
 
もちろん、脱サラする場合は、今までの様に毎月サラリーやボーナスがあって、しかも有給休暇まであるという世界とはお別れすることになります。
 
また、月々の収入も不安定になり、年収レベルでも下がってしまうことの方が多いでしょう。
 
ただ、収入が不安定になるというのは、逆に言えばたくさん入る場合もあるということなのでポジティブに考えれば夢があります。
 
そして、キレイごとではなく、また過剰にポジティブな考え方でもないと思いますが、夢がある日々とそうでない日々は全く違います。
 
個人的には、目先の収入よりもこういった生き方の方をお勧めます。
 
 
また、脱サラ起業することで、休みがなくなる、あるいは減るというのも気になる人はほとんどいないはずです。
 
なぜなら、自分のビジネスというのは、やらされているビジネスではないからです。
 
自ら主体的に取り組んでいるビジネスは、変な精神的なストレスはありません。
 
そのため、極端に言えば精神面での休みはなくても大丈夫です。
 
もちろん、体力面では疲れるので必要以上に無理はしない方がいいです。
 
ただ、そうは言っても、決まった休みを取らなくても、時間が拘束されているサラリーマンとは違って働く時間が自由にできるます。
 
そのため、定期的に休みの日を決めたりする必要もなく、休むとしても丸一日休まなくても全く問題ないのです。
 
 
それと、もっと根本的な話ですが、自分には起業できるような能力がないとお考えの方も多いと思いますが、ほとんどのケースでそれも誤解です。
 
よく「自分がやっている仕事は潰しがきかない」との嘆きを聞きます。
 
私に言わせれば、前提条件はあっても、潰しがきかない仕事などほとんどないと考えています。
 
前提条件というのは、サラリーマン時代に価値のある仕事をしていたならばということです。
 
価値のある仕事をしていたなら、工夫次第でその内容を起業のネタとして転用できるからです。
 
今回は、個人ビジネスにはネット集客は向かないがテーマですので、このお話は具体的にはしません。
 
ただ、大して難しくないということを知っていただきたいです。
 
そして、難しくない大きな理由の1つは、今回お伝えする話にもつながりますが、個人ビジネスの場合はさほど多くのお客を相手にする必要がないからです。
 
言い方を変えると、業種にもよりますが、リアルビジネスの場合は物理的に、時間的に多くの顧客の対応ができないということです。
 
つまり、たくさんのお客さんを集客する必要がないと言うことなのです。
 
 

ネット集客の客層が悪い理由

 
結論から言いますが、ネット集客で集客したお客の客層はよくありません。
 
理由は、ネットで検索などして仕事の依頼先を探す人は、人脈がない人だからです。
 
人脈がないというのは、平たく言えばお知り合いや友だちが少ないということです。
 
知り合いに紹介してもらえないので、仕方なくネットで探すわけです。
 
 
大抵の人は、できるなら見ず知らずの人に仕事を頼みたくないと考えます。
 
ですから、友だちがいる人は、友だちおよびその友だちの範囲内での紹介で依頼先を探します。
 
その方が精神的に安心感があるからです。
 
 
そのように考えると、お客様の数がさほど必要ない個人ビジネスの場合は、ネット集客に力を入れる必要はありません。
 
いかに人づてに紹介してもらえるようにするかを考える方がいいわけです。
 
 
では、個人ビジネスでは、Webサイトは不要かという話にもなります。
 
結論としては、あった方がいいです。
 
理由は、自分のビジネスの紹介のため、これは、昔で言うならパンフレット代わりです。
 
Webサイトのコンテンツも、サイト内でのクロージングを目指して作り込む必要はなく、お知り合いに自らのビジネスの詳細を紹介する内容で十分です。
 
ちなみにWebサイトは作っておくと、勝手に検索にヒットしてネット集客もできてしまいます。
 
その際に、ネット集客の客層の悪さを実感できることになります。
 
私の言っていることが、そのタイミングでご理解いただけると思います。
 
 

口コミの増やし方

 
友だちからの紹介、知り合いからの紹介というのは、要するに口コミということです。
 
では、口コミを増やすためにはどうすればいいのか?
 
まず、クチコミしてもらうための大前提として、提供するサービスの質が高いこと、そして信頼性が高いことは最低の必要条件です。
 
これがなければ誰も紹介してくれません。
 
当たり前のことですね。
 
 
ただ、この条件が揃っていれば、そもそも人は、知っている人、あるいは知っている人の紹介で買いたいのでタイミングさえあれば紹介してもらえます。
 
もちろん、紹介してもらったから必ず成約という訳ではありませんが、成約の確率も一般的な広告での集客に比べれば高いです。
 
 
ところが、口コミは、起こそうと思って起こせるものではなくコントロールができません。
 
そのため、集客方法としては不安定に感じると思います。
 
ただ、実際にビジネスを始めると分かりますが、思っている以上に紹介というのはあるものです。
 
反面、「信頼して待つ」という、精神的、そして、時間的な余裕が必要になります。
 
そのためには、お金の余裕も必要です。
 
起業の前には、3ヶ月ぐらい収入ゼロでも生活できる貯蓄をオススメします。
 
貯蓄がない、あるいは、今すぐ稼がなければならない場合は、起業ではなくアルバイトをしてください。
 
 
ところで、口コミを起こすことは、コントロールできませんが、起きやすくする方法はありません。
 
口コミしてもらうために必要なのは、日頃からあなたをブランディングしておくことです。
 
ブランディングというと難しく感じられるかもしれませんが、今ここで私が言っている意味はシンプルです。
 
それは「●●ならこの人」というイメージを持ってもらうことです。
 
このイメージを自分の友人、知り合いに持っていてもらえれば「こういう人いないかな?」と思ったときにあなたのことが頭に浮かぶ訳です。
 
このブランディングに成功すれば、高確率で口コミで紹介してもらえる可能性が高まります。
 
そのためには、常に自分が何者かを明確に主張していることが必要です。
 
個人で起業すると、つい何でも屋さんになってしまうのですが、そういった方向性は口コミを起こすためには逆効果ということになります。
 
大抵の場合、何でもやるという人には、何を頼めばいいのか分からないということになるからです。
 
個人だからこそ、勇気を持って専門性を徹底的に高める必要があります。