従来のメールなどに固執せずともSNSでリストマーケティング風の集客が可能です。フォロワーよりもファンを増やすことに重点を置き、ファンの増加をコンテンツの保存と考えます。保存されるようなコンテンツについては従来のコンテンツマーケティングと考え方はほぼ同じです。

SNSにおけるリストマーケティング

 
従来のリストマーケティングというと、メルマガ読者の数を増やしてその読者に対して啓蒙活動およびセールスを行うというものでした。
 
そして、メルマガの到達率や開封率が低くなるにつれて、他のLINEを初めとしたメッセンジャーアプリなども使われるようになってきました。
 
ただ随分前から、私も含めて、この手法、つまりリストマーケティングの効果の程はどうなんだろう?と疑問を持つ人が増えてきているはずです。
 
理由は、コストがかかる割には結果が出なくなってきたからです。
 
この変化は、10年ぐらい前に比べると明らかです。
そういった事情もあって、これからはというより、もう既に「やるべきなのは、SNSマーケティングだ」という話もあります。
 
そして、同じSNSでも、FacebookやTwitterではなく、InstagramやTikTokの方だろという話です。
 
一応、後者には、ショート動画もあるのでYouTubeも含めましょう。
 
ところで、後者のSNSをマーケティングにどうやって使えばいいのか?という疑問を持っている人は多いはずです。
 
それと、SNSではフォロワーは増やせますが、それがリストの代わりになるかとなると疑問です。
 
結論から言うと、リストマーケティングにSNSを使うなら、増やすべきはファンの方です。
 
逆に言えば、ファンが増やせればSNSをリストマーケティング風に使えるようになります。
 
 

リンクを貼れないSNSでのマーケティング

 
ファンを増やす方法の前に、なぜフォロワーではダメなのかについて考えてみます。
 
その理由は、1つには、InstagramやTikTok場合は、そもそも投稿にリンクが貼り付けられないので容易に自サイトには誘導できないからです。
 
自サイトにたどり着いてもらうためには、プロフィール欄からリンクをクリックしてもらうしかありません。
 
なんとなくフォローしてくださった方々はここまでの行動は取らないでしょう。
 
2つめは、投稿にリンクが貼れるFacebookやTwitterであってもほとんど成約しないからです。
 
そこそこアクセスは流せますが、正直反応はさっぱりです。
 
もちろん、圧倒的に多くのフォロワーがいる場合は話が別ですが、一般の方には無縁の世界です。
 
つまり、投稿にリンクが貼れようが貼れまいが、単なるフォロワーではなくファンでないと自サイトの商品・サービスにまで興味を持ってもらえる確率が低いということです。
 
逆に、ファンであれば、その数が少なくても確実に成約に繋がります。
 
また、フォロワーの数という「数字」に振り回されることもなくなります。
 
ただ、ファンの数は集計できないので、その数が感覚的にしかわからないのはビジネスとしては大問題です。
 
PDCAなどの検証サイクルを回すためにも、ある程度は目に見える数字にしたいところです。
 
そこで、そのファンの数の指標として使えるのが「保存」というアクションです。
 
保存される回数が増えれば、ファンに近い属性のフォロワーが増えていると言えると思います。
 
そして、投稿にリンクが貼り付けられないSNSであるInstagramやTikTokは、保存というアクションと親和性が高いのです。
 
 

結局コンテンツマーケティング

 
いわゆる現在の購買層が使っているSNSは、InstagramやTikTokです。
 
もちろん、まだFacebook、TwitterもそしてYouTubeも使えますが、これから力を入れるならInstagramやTikTokの方です。
 
ところで、Instagramユーザーがどのように保存機能を使っているのかが分かると、いかに保存されることが重要かが腑に落ちます。
 
私の様にあまりInstagramを使っていなかった、もちろん保存機能も使ってこなかった人にとっては未知の世界だと思います。
 
Instagramユーザーは、フォルダ分けまでして自分にとって役に立つ投稿を保存しているそうです。
 
そして、何かを購入する際には、この保存した情報を参考にするようなのです。
 
つまり、保存してもらうほど役に立つ、価値のある投稿をすればいいということになります。
 
よく考えると、これは今までネット集客での王道と言われてきたのと全く同じことをやることになります。
 
つまり、お役立ち情報によるコンテンツマーケティングをSNSでやればいいだけです。
 
そして、コンテンツ投稿方法としては、動画や写真はもちろん、画像にして文字情報も投稿できます。
 
ただ、画像に表示する文字情報には限界があります。
 
そこで、スライド形式にしたり、あるいは、Instagramであれば「キャプション」という箇所に、画像上の文字だけでは表現できなかった文章を入れて投稿することもできます。
 
 
お役立ちコンテンツは、従来は、SEOを使った集客のためにお役立ちブログとして作られてきました。
 
ただSEOは、時間がかかりますし、先行者有利な面もあります。
 
そもそも、一般の方には難易度が高いです。
 
それに対して、InstagramやTikTokのSNSは後発組にもほぼ平等にチャンスが与えられます。
 
これまで、お役立ちコンテンツ作りを頑張ってきた人には朗報があります。
 
すでにお役立ちブログがある人は、そのままそのネタをInstagramやTikTok用に作り直せばいいだけです。
 
これまでの作業が資産として活用できるわけです。
 
 
文字情報を画像として作る際は、「Canva」というアプリを使うと簡単にオシャレな画像として作れます。
 
静止画だけでなく、スライドショーや動画にしたりいろいろな投稿方法があります。
 
SNSは、新機能を使った方が優遇されるのでInstagramなら「リール」は積極的に使いたいところです。
 
いつもお伝えしている考え方ですが、あれこれ調べて準備する前に、先ずは実践してみることをオススメします。
 
準備を散々してから実践すると、もっと早く気づかなければならなかったことに気づくのが遅れるからです。