アクセスアップ(SEO)のために必要なページの作り方
例えるなら、ホームページの立ち上げ時の種まきです。
その種は、将来、小さいですがたくさんの花を咲かせます。
花というのは、ホームページへのアクセスのことです。
小さい花なのでアクセス数も少ないですが、花がたくさんあれば合計のアクセス数は大きくなります。
また、たくさん種をまきますと、うまく咲かなかった花があっても全体としては影響が小さくなります。
さて、種まきというのは、将来のアクセスを生む「ページ作り」のことです。
では、具体的にどのような方法で将来花を咲かせてくれるページを作ればいいのかご説明します。
ホームページの「基本情報として必要なページ」と「アクセスアップ(SEO)のために必要なページ」は全く別モノです。
まず、ホームページを構成するページについてですが、一般的なホームページは「基本情報として必要なページ」だけで構成されています。
例えば、ホームページ制作業者でいえば、「料金」「お客様の声」「会社概要」「特定商取引法」「制作実績」などがあります。
ただ、これらのページだけでは、なかなかアクセスアップにはつながりません。
アクセスアップさせるためには、検索にヒットしたり、今見ているページ以外のページも見たくなるようにする必要があります。
これらのことを実現するためには、ユーザーにとって価値のある情報(お役立ち情報)を提供する必要があります。
基本情報は、ユーザーにとってのお役立ち情報とは全く別モノですから分けて考える必要があるのです。
こういったページを最初に作らないからホームページ集客は失敗するのです。
新しいホームページを作って、アクセスアップを狙う場合にSEOというキーワードが出てきます。
検索結果の上位に表示させるための技術であり手法のことです。
ただ、いきなり難しいキーワードで上位表示を狙っても難しいです。
例えば、「ホームページ制作 東京」などは難しいキーワードです。
もちろん、「ホームページ制作 東京」で上位表示すればアクセスは大きく増えます。
ただ、SEOに詳しい人がやったとしても、最低で数ヶ月はかかる難易度の高さです。
SEOというキーワードを初めて聞いたレベルの人だと、ずっと上位表示できないこともありえます。
そうなると、せっかくホームページを作成したのに、いつまで経ってもアクセスが増えないことになります。
これでは何のために時間とお金をかけてホームページを作ったのかわかりません。
でも、こういうページを作っておけば大丈夫です。
それは、上位表示がやさしいキーワードを狙ったページです。
例えば、「ホームページ制作 東京」で検索してくるユーザーは、”東京でホームページ制作をしてくれる業者さんを探している”と推測できます。
そういったユーザーが使う検索ワードの中には、他にも”上位表示が容易なキーワード”がたくさんあります。
たとえば、「ホームページ作成 料金」や「格安 ホームページ」などです。
こういったキーワードで上位表示しやすいページを作ることが、種をまく作業になります。
これらのページは、比較的早く上位表示したり、思わぬ別のキーワードでヒットしたりして細かいアクセスを着々と稼いでくれます。
また、こういったキーワードで検索してくるユーザーは目的意識が高いため、2ページ目ぐらいまで探しに来てくれるケースが多々あります。
これらのやさしいキーワードを狙ったページと、前述のお役立ち情報を載せたページを一体化させるとアクセスアップが可能になります。
「お役立ちページ」とはどんなページなのか?
例として、「ホームページ制作 料金」で検索してくるユーザーの知りたい情報を考えてみます。
それは、”ホームページ制作料金の相場”だったり、ある程度の品質を保つには”金額をどこまで下げられるか”、などかもしれません。
そこで、お役立ち情報として、”相場をまとめたり”、”どういったコンテンツを含むと料金が上がるのか”など、専門家ならではの情報をまとめればいいことになります。
こういったお役立ちページをたくさん作っていけば、自然とアクセス数が増えてきますので成約数に結びつきます。
もちろん、それらのページの最後には、自分たちに制作を依頼してもらえるようにオススメすることを忘れてはいけません。
つまり、オファーをしっかりするということですが、お役立ちページを作っているとこの一番大事なことを忘れがちになります。
これをやらないとただのお役立ちホームページで終わってしまいますから注意が必要です。
では、どのようにしてアクセスアップに必要なページを作っていけばいいのか具体的にまとめます。
キーワードを調べる場合は、『キーワードツール(Google)』を使います。
このキーワードツールに狙っているキーワードを入れて調べると、関連キーワードというのがたくさん表示されます。
そこで、表示された関連キーワードの中から”「ホームページ作成 東京」で検索する人が使いそうなキーワード”を探します。
「キーワード候補」という箇所に関連するキーワードが並びます
この際、検索ボリューム(検索数)の少なすぎるものは最初の段階では選択肢から除外します。
いくつか選んだら次のステップに移りましょう。
選んだキーワードを使って順番に実際にGoogleで検索し、どういった”ページ”が表示されるかを調べてみます。
「ホームページ作成 料金」で検索した結果
実は、表示された結果の”上位にいるページ”が、その検索ワードでユーザーが望んでいる情報が載っているページになります。
なぜなら、グーグルはそうなるように検索順位を決定しているからです。
そこで、あなたのするべきことが決まります。
これら上位に表示されているページの内容と同じような内容で、”より分かりやすく、より情報の多いページ”を作ればいいのです。
今あるページよりも質の高いページが作れれば、あなたのページの方が将来は上位に表示される可能性が高まります。
しっかりしたページを作るためにも、上から順番に、上位表示されたページにどういった情報が載っているかじっくり調べていきます。
手間のかかる作業ですが、とても重要な作業ですのでここが頑張りどころです。
ひとつのキーワードの調査が終わったら、選んだ残りの関連キーワードでも同様に実際に検索をしてみて、上位表示されるページの内容を調べていきます。
さて、ここまでの作業で、どういったキーワードでどういった内容のページを作るかが決まりました。
既に、必要な情報は全て把握できていますから、すぐにでもページの原稿を作ることができるでしょう。
ただ、もう一つページ作りに関して、とても重要な”要素”があります。
それは、”ページタイトル”です。
ページタイトルというのは、検索結果で表示されるタイトルです。(青くリンクされている文字)
このページタイトルは非常に重要ですが、誤解を恐れずにその重要さを表現すると、ページの内容の3倍ぐらい重要です。
このタイトルを秀逸にすることができると、クリック率が飛躍的に高まります。
クリック率が高まりますとアクセス数が増えるのはもちろんですが、検索結果にも好影響を与え更に上位表示が可能になります。
(最近のSEO情報で、クリック率が高まると上位表示されることが分かっています。)
秀逸なページタイトルの作り方のヒントはいくつかありますが、ユーザーのメリットを書くのがいい方法です。
例えば、”ホームページ作成料金の相場を3分で理解できる表~これで業者にぼられない!”などはどうでしょうか?
また、ネガティブな表現で注意を引くタイトルもクリック率が高まります。
例えば、”ホームページ作成料金の相場を知らないまま発注して失敗した例”などといったタイトルを見れば、「損をしたくない」という気分になると思います。
真剣にホームページ作成の業者への依頼を考えている人は、クリックせざるを得ない気分になるのではないでしょうか?
ただし、こういった煽り気味のタイトルを使う場合は注意が必要です。
クリックして表示したのに、タイトルとコンテンツが一致していないとユーザーの失望を買いますから、ホームページ制作を依頼される確率はゼロになるかもしれません。
キャッチなタイトルを付けるなら、それに応えられるしっかりとしたコンテンツを準備することが大前提です。
逆に、しっかりしたコンテンツが作れているのであれば、少々煽り気味のタイトルを付けた方がユーザーのためになります。
これで種のまき方をご理解頂けたと思います。
後は、最初にある程度種をまいてからホームページの運用を始め、その後毎週1回ぐらいのペースで種をまき続ける(ページを増やし続ける)ことです。
半年から1年ぐらい続けると、驚くような成果が出るはずです。