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────────────────────────────2014年1月10日
原理原則は人を勝手に動かす
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こんばんは、藤田ひろし@えびす商売繁盛マーケッター、です^^
※いきなりですが、メルマガの名称を変更しました。
「ジーター通信・ビジネス」にご登録していただいた方にお送りしております。
今後ともよろしくお願いします。
今年はアウトプットします。
しまくります。
インプットは、主に本になると思いますが、その他セミナー、勉強会、ビジネスで得たこと、全てインプットしたことをアウトプットしてシェアします。
そして、このメルマガを見逃せないレベルにまで引き上げます(笑)
理由は、インプットの精度を上げるためです。
アウトプットしようとすると、自然とインプットの精度が上がるからです。
では、本編です。
今日は、本『爆速経営 新生ヤフーの500日』を読んだ内容からのシェアです。
この本は、宮坂氏が突然ヤフージャパンのCEOを任された2012年4月から1年半の記録です。
この宮坂氏、私とほぼ同い年なので「すげーなー」と共感しながらも少しジェラシー感じながら読んでました。
そもそも、ヤフージャパンは、インターネットの黎明期にソフトバンクの孫さんによって電光石火でネットの入り口を押さえました。
そのため、周りからはソフトバンクがインターネットを独占しただとか嫉妬だかやっかみのような意見があったことを覚えています。
それが、今から20年ぐらい前のことで、その後もネットの入り口としてのヤフージャパンの圧倒的な強さは続きました。
一方、世界ではGoogleがネットの入り口競争ではYahoo!を圧倒していましたが、日本ではなぜかYahoo!がGoogleをしのいでいたのです。
こんな時代が何年も続いて、圧倒的な強さを誇っていたヤフーですが今はどうでしょうか?
主戦場は、ここ数年であっという間にPCからスマホ・タブレットに移りました。
未だにPC向けをメインにビジネスをしているようではボケです!
今の時代のキーワードは「モバイルファースト」です。
メインは、スマホでありタブレットです。
それに従属しておまけで作るのがPC向けです。(ちょっと、大げさですが)
つまり、ヤフーに関しては、モバイルの世界で今までのような存在感を失ったのです。
なぜなら、モバイルの世界では、ブラウザを起動してYahoo!から作業をスタートしません。
スマホでは、誰でもいきなりアプリを起動するからです。
それでも、私のようにインターネットの黎明期から使っている人間にとっては
ヤフーは今も現役です。
全く、存在感がないわけではありません。
iPhoneのsafariでもYahoo!を開くことはたびたびあります。
事実、私はYahoo!アプリもよく使っています。
ところが、今の高校生の世代に言わせると、こうです。
「ヤフー?ああ、小学校の時の授業で使ったことありますよ・・・」
ソフトバンクの孫さんは、これが衝撃だったようです。
そのため、経営不振でもなかったヤフージャパンの経営陣を一新する決断をしたようです。
そして、そのトップであるCEOになったのが、宮坂氏と言うわけです。
この宮坂氏の行っている経営で、私が一番印象の残ったのが「原理原則」で人を動かすという話です。
”原理原則”というのは、表現の仕方を変えれば、”経営者の独断”ではないということです。
従来の”経営者の判断で人を動かす”のではなく、誰もが納得するという原理原則を使えば人は自然に動くということです。
具体的には、企業内にあるサービスなどを番付にして順位を付けるのです。
ヤフーの場合は、ヤフー番付というのがあり、次のような順位付けの要素があります。
利益、利用頻度、課題解決度、市場シェア、支持されている度合い、などです。
順位付けのわかりやすい実例ですと、Gooogleで検索したときの検索順位みたいなものです。
Googleの場合は、順位付けに加味されている要素は非公開ですが、ヤフー社内では公開されていますから自分たちがやることが明確になるのです。
自分たちが足りないことが明確になっても動けないようでは論外ですから、普通の人は自然と動けるのです。
そして、この番付のいい点は、時代の流れなどに対応して、順位付けの要素を自由に変えられるのです。
Googleでいえば、検索順位表示のアルゴリズムが変わるみたいな感じです。
順位付けの要素が変わって、今までと番付が変わってしまっても、そのそもの原理原則が分かっていますから不満にはならないのです。
あくまでも時代の流れに合わせて、自分たちのやることも変えるべきと理解できるわけです。
ちなみに、この番付による経営は、ヤフージャパンだけでなく、他の日本のIT企業では結構導入されているそうです。(サイバーエージェントとか)
この方法なら天才的な経営感覚がなくても経営できるし、経営者の能力だけに頼るリスクもヘッジできるのです。
この話以外にも興味深い話はあるのですが、あまりにたくさんアウトプットしても受け取る側も大変だと思いますので今回はこれぐらいにします(笑)
今日も最期まで読んでくださってありがとうございました。
■おまけ
本の最期に『ヤフーの経営陣がオススメする書籍一覧』がついていたのでまとめてみました。