メルマガ【ジーター通信】
こんばんは、藤田@直観コンサルタントです。
太陽光発電なんてなめていたのですが、結構な発電能力があるようです。
なめていた理由が、もともとエネルギー関係のコンサルティング会社にいたこ
ともあり、火力、水力、原子力以外の代替エネルギーの発電効率についての知
識があったからです。
代替エネルギー候補の中で、太陽光発電は分かりやすさは抜群だけど、イメー
ジ先行であまり効率が良くない発電方法だからです。
今でもそれは変わらないはずですが、私が思っていたよりも十分実用に耐える
レベルになっているようです。
太陽光発電にレッテルを貼っていたばかりに、私は完全に時代に乗り遅れてい
たようです。
具体的には、一般家庭であれば14畳ぐらいの太陽光発電を導入すれば自宅の消
費電力をほぼカバーできるようです。
この計算は、一般家庭の年間消費電力量を4,000kwh程度とした場合の話で、14
畳の太陽光発電システムが3.5kwの発電力としたものです。
実際に、太陽光発電システムを導入する場合は、5kw程度の容量のものを導入す
るケースが多いようで、その場合は電力会社に使い切れない電気を買い取って
もらうことになります。
こうなってくると、神奈川県の新しい知事である黒岩さんのあの発言が大問題
になってきます。
元テレビキャスターの黒岩さんですが、彼の公約というか、その発言はこうで
す。
「県内の住宅に無償で太陽光パネルを設置し、原発に頼らずに電力の自給自足
を行う自治体として、世界のモデル都市になりたい」
私は、この政策を初めて聞いたときに予算面で実現不可能だと思いました。
ところが、ちょっと調べたら、それがそうでもないことが分かったのです。
一昨年の法改正で、電力会社は家庭で発電した電力を従来の2倍程度で、10年
程度買取りをするように義務付けられました。
そして、この法律が出来る前の段階でも、現状の太陽光発電システムの導入コ
ストは、現実的に20年ほど大きな故障なく運用できればトントンになるという
試算があります。
これに加えてこの余剰電力の買取制度がありますから、もっと短期間でコスト
はペイできるはずです。
さらに、ですよ。
本当に神奈川県の200万戸分もの太陽光発電システムを発注したら導入コスト
はスケールメリットでどれぐらい下がるでしょうか?
大量生産による生産コスト削減はもちろん、取付工事の効率化や保守コストの
効率化などはスケールメリットを最大限に生かせるため、うまくいけば今の半
額程度で抑えられる可能性もあります。
つまり、長期的(といっても10年ほど)に考えると太陽光発電システムを無償
で全世帯に設置するという政策が予算的に十分現実的なことが分かります。
ところが、残念なことが起きました。
黒岩さんの発言が、何もしない前からトーンダウンしたのです。
「まずは県の施設とか病院とかを優先的に進めたい」
ある程度のトーンダウンは予想されましたが、あまりにも早いトーンダウンで
す。
ちなみに、トーンダウンしないで政策を進めようとしたならば、黒岩知事は各
方面から壮絶な反対に受けることになったでしょう。
関連業界、官僚、議会、そして闇の世界などなど。
理由は明白です。
こんな政策が実行されたら、本当に原子力発電がいらなくなるからです。
相手は、日本の財界で一番力を持っているといっても過言ではない電力業界で
す。
あの恐ろしい電力業界が黙ってこんな政策が進められるのを眺めているはずが
ありません。
どんな手を使ってでも阻止してくるでしょう。
つまり、予算面をクリアにしても、この政策の実現性は非常に低いわけです。
だから、黒岩さんは早めにトーンダウンしたのか?
もしかしたら、死んだふりでしょうか?
真意は現時点ではよく分かりませんが、個人的にはこの神奈川県の取り組みに
は何かの形で協力できたらなと漠然と考えています。
もちろん、もっと力のある人が束になってバックアップしてあげて欲しいです。
この政策の価値は、経済的な波及効果もかなり爆発的です。
単純に考えると、太陽光パネルを生産している会社だけが利益を被るようにも
思えますが、この導入規模になると、とても数社のメーカーと系列販売店だけ
では対応できません。
販売店の数は増えるでしょうし、取り付けをする工務店は潤うでしょうし、太
陽光システムは保守も必要なのでかなりの数の保守要員も必要になります。
しかも、運用を続ければ技術革新が進みますから、日本の太陽光発電技術はさ
らに力をつけるはずです。
そして、神奈川県でうまくいけば、他の自治体だって当然導入するでしょうか
ら、国内においても当面その経済効果が止まることはないはずです。
神奈川県は、その規模を考えてもこういったモデル地区となるにふさわしい規
模の自治体のような気もします。
そして、この太陽光発電に、蓄電技術を組み合わせると本当にエネルギー革命
が起きます。
実現したら本当にすばらしい政策だと思っています。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
●編集後記
変人と呼ぶ人も多いですが、私は武田邦彦さんが好きです^^
武田さんとは、「エコなんてナンセンス、地球が温暖化したって誰も困らない、
割り箸はどんどん使うべき、レジ袋廃止なんてエネルギーの無駄遣い」などの
発言で有名な方です。
この方は、実は、原子力発電推進派です。
でも、原発事故以来、彼のブログで書かれている内容はとてもそんな感じでは
ありません。
メディアも政府もボコボコです。
現状のマスメディアの垂れ流している情報を毎日聞いていると、武田さんの発
信している内容は”煽った”内容に聞こえるかもしれません。
ただ、私は今回の原発事故に関して、賛成派、反対派の両面から、かなりいろ
いろな情報を調べました。
結論としては、武田邦彦さんがブログで発信されている情報が一番バランスが
取れています。
ベストではないかもしれませんが、武田邦彦さんのブログの内容を話し半分ぐ
らいで受け取るのがいいような気がしてオススメします。
マスメディアの情報しか受け取っていない人には、かなり衝撃的な内容だと思
います。
私を恨まれても困りますので、読まれる場合は多少覚悟して読んでくださいね。
でも、私の友人には本当にオススメします。
武田先生、曰く
『一生に一度しか起こらないので、後、数週間だけ頑張ってください』
http://takedanet.com/2011/04/post_651c.html

